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シン，と静まりかえる食堂
視線は全てAの方に向かう
莉「ひぃ！」
『1から作り直す……？3日分の企画書を？残り3時間で？』
そう言って項垂れるAの髪の毛はポタポタと甘いジュースの雫が落ちる
無機質で小さなAの声が食堂に響く
『謝罪，ってご存知ですか？せめてそれをしてくださいよ図々しい』
莉「ご，ごめっ……」
『はぁ……もういいですよ，お前のような脳みそお花畑三歳児以下に何を言っても無駄だってわかりました……
あぁ胃が痛い……頭が痛い……死ぬ……殺す気か……吐きそう…。』
ぶつぶつと何か恐ろしいことを言いながらゆらりとAは立ち上がる
莉「ひっ！や，やだ！来ないで！」
『………………』ｽｯ
何か怯えている莉瑠花の横を通り過ぎながらAは濡れた髪の毛を掻き上げた
後ろでは莉瑠花を慰める声や自分を罵倒する声などが聞こえてくるがもう今となればどうでもいい
『とりあえず保健室に行ってシャワー室を貸してもらうか？いやその前にこのデータがまた復元できないか……いやもうむりだな』
救いようがねぇ，と呟いてAはおぼつかない足取りで保健室に行った
佐「はいはーい，どちら様……」
『すみません，佐賀美先生。シャワー室って借りられるでしょうか？』
その時の佐賀美の目にうつったのは，いつもの笑顔を浮かべた濡れたAだった
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
『すみませんね，ただでさえ役に立っていないと言うのにこんなことを起こしてしまって…』
そう言ってAは体操服のジャージを羽織る
佐「いやいいよ，それぐらい。にしても災難だったな，ジュースを被ってしまうとは」
『本当に自分の運の悪さには呆れますよ』
乾いた笑い声を上げてAは予備のパソコンを立ち上げる
佐「……今やるのか？」
『5時間目すっぽかしてしまいましたが今は休憩中ですので良いのかなと….』
佐「いやそういう問題じゃねぇよ。お前ただでさえそんなにやつれているのにプロデューサーとしての仕事をするのかって話だよ」
『まぁ……の内申点稼gゴホン！プロデュース科としてのプライドですよ，締め切りまでには絶対に出したいんです』
佐「最初の欲望がちょっと聞こえたぞ」
佐賀美の声を聞き流しながらAは無理矢理体に力を入れてタイピングを始めた
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氷菜(プロフ) - もう。ほんとに…好きです。 (2022年6月28日 22時) (
レス) @page45 id: 8b044b97dc (このIDを非表示/違反報告)
来夢(プロフ) - とっても読みたかった感じの作品で一気に読んでしまいました。無理のないように、更新頑張ってください。更新楽しみに待ってます。 (2022年6月7日 17時) (レス) @page3 id: ddf2d23ccd (このIDを非表示/違反報告)
珀琥(プロフ) - 一気に読める素敵な作品でした!こういうタイプの夢主ちゃんの小説読むのすごい好きです。更新大変かとは思いますが、頑張ってください!応援してます! (2022年5月23日 23時) (レス) @page34 id: 8db741d522 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：雨曇り侑 | 作成日時：2022年4月18日 21時
