・ ページ14
『嘘だろおい……』
今日中の企画書,まだやり残しがあった…?
あれなんでだ?私昨日ちゃんと確認したような……あ,途中で寝落ちしたんだったわ
クソ,こんなことになるんだったらバイト30分前にあがらしてもらえばよかった
だがなってしまったものはしょうがない,とりあえずスマホのデータをパソコンに移して昼休みの間にさっさとやろ
ここ食堂だけど……まぁいいか,めちゃくちゃ隅っこでさっさと終わらせていこ
そしてAはどこから取り出したのかPCを取り出して即座に企画書作りに取り組んだ
『(……………………………鬼畜が)』
17歳女子高生がやっていい量じゃねぇ,そもそも300人ほどいるこのアイドル科のプロデュースを成し遂げろっていうのは本当にふざけてると思う
今だけ同情するぞプロデュース科第一号小鳥遊よ
シュコッと某10秒でチャージできるゼリー飲料を2秒で飲み込んでAは虚無ってる目でタイピングを続ける
「(なんかあの隅っこだけめちゃくちゃ陰湿な空気を放っている……怖)」
「(目がもう人1人やること殺ってやがる……)」
そんな中
莉「あ,Aちゃん!」
寝不足である今だけは絶対に聞きたくない声が聞こえた
甘すぎて耳が腐りそうな声にAは苛立ちを覚えた
『あぁ,村雨さんじゃないですかー,一体どうなさったんですか?』
莉「んーん,暇そうだから呼んでみただけ!」
『テメェの目は節穴か?』
莉「ふぇ?」
『おっと失礼』
やっべ,つい本音が…
莉「あ,そうだ!さっき自動販売機でジュース買ったらさらに1本当たったからAちゃんにあげrきゃっ!」
『!』
数秒後,頭から伝う少しベタついた液体とブチン,と隣で1番聞きたくない音が聞こえる
『(冷たい……肺にしみr……っておい!今の音はまさか…!)』
ゆっくりと横をみると其処にはついさっきまで文字だらけだったパソコンの画面が真っ暗になっていた
え,あれ?私の3日分の苦労がたったの3秒で水の泡に……世の中ってつくづく残酷だわ
パソコンの隣にぶっ刺してあるUSBもきちんと濡れて使い物にならないし……あ,こりゃダメだわ
莉「いっててて……あれ?パソコンが濡れてる…?どんまい!また1から作りn」
ダァン!!!
Aは病弱な体から出るとは思われないほどの力で思いっきり机を叩いた
459人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「あんスタ」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
氷菜(プロフ) - もう。ほんとに…好きです。 (2022年6月28日 22時) (レス) @page45 id: 8b044b97dc (このIDを非表示/違反報告)
来夢(プロフ) - とっても読みたかった感じの作品で一気に読んでしまいました。無理のないように、更新頑張ってください。更新楽しみに待ってます。 (2022年6月7日 17時) (レス) @page3 id: ddf2d23ccd (このIDを非表示/違反報告)
珀琥(プロフ) - 一気に読める素敵な作品でした!こういうタイプの夢主ちゃんの小説読むのすごい好きです。更新大変かとは思いますが、頑張ってください!応援してます! (2022年5月23日 23時) (レス) @page34 id: 8db741d522 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:雨曇り侑 | 作成日時:2022年4月18日 21時