今日も絶賛猫かぶり3

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『はぁ……で？簡潔に話せ。つまらないことだったらすぐにお前を殺して出て行くぞ』





太「あはは，まぁ話を聞きたまえ」





結局着いた所は“うずまき”





武装探偵社の下の階にある喫茶店だが，今日は休業日で店員が誰もいないので貸し切り状態になっている





太「実はねぇ，先日社長が襲われたんだ
それでね，社長は“血液から菌を作り出す”異能にかかってしまったんだ。しかも今命が危ない」






『……！お前真逆……！』





太「君の異能力を借りたい」




するとAは目をぱちくりとさせて太宰を見て数秒間黙り込む





『ふふ………あっはははははは！！本当に社長大好きだねぇこの武装探偵社の方々は！いやぁ実に結構，感動で涙が出そうだよ…！

答えはNoだ』




最初は心にもない笑い声をあげ，すぐに真顔に戻るA






太「………ずいぶんと即答だね」






『当たり前だろう？はっきり言わせてもらう。私はお前たちが嫌いだ，大っ嫌いだ

私だけは残業しているのに定時で帰れるお前らが
私と同じ給料もらってるくせにお前らの労働量の方が少ないところが』




太「ふぅん……君そんなこと思ってたんだね」





『あの時の私はお前らにとって都合の良い人間であり，私じゃない

この，今お前の前に座っている捻くれ者の最低野郎が本当の私だ』





そう言ってフードを深く被って口角を上げるA





太「でもね，あの時から牧水君が心配してるよ」





『！』





Aの目が大きく見開く





太「君がいなくなってから彼はずっと放心状態だ。仕事のミスも多くなったしイライラすることも多くなった……あと舌打ちも多くなってるね」





『………だから？』





太「いやぁ……ね？牧水君にも顔出したら？社長の治療も兼ねて」






『はぁ？社長の治療？んなもんお前んとこのお医者様にやってもらえ』





太「与謝野先生は怪我を治すだけで菌の消滅まではできないよ」





『あっそ，どうでもいいし私に利益もないね。それじゃあも行くわ』






そしてAは席を立って店を出ようとした





江「！石川！」




だが丁度乱歩が階段から走って降りてきた





『んぁ？って江戸川かよ…』





江「君なら社長を治せるでしょ？だから＿＿＿」






『やなこった』




そう言って無表情で少し振り返る





江「っ……どうか…この通り…！」





『！？』





すると乱歩はAの前で土下座をした

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