『悪魔との邂逅』 ページ6
「お母さま。あなた、悪魔なのよね。」
表情を変えず、絵麻は言う。
「正確には乗っ取られている、だけど。」
「分かるの?」
「位は子爵でしょ。それなら、ある程度気配を隠せる。」
「絵麻さん!」
「あら、王女に王子。それに風使いと土使いも。」
「…地よ!怒れる波となれ!」
「無駄ね。花よ、すべてを呑み込み、散らせ。」
「なっ…。」
「初めまして。わたしはエリリア・ピュリア。…花よ、呑み込めし攻撃を反射せよ。」
「光よ!」
「遅いわ!」
「月よ!我らを護り、包みこめ!!」
寸前で絵麻がマテリアルを発動させ、全員を守った。
「翔たちは?」
「まだ来れてないみたいです!」
「そうなの⁉」
「屋外に出なきゃ!」
「そう……ね!」
「待ってください!2階から飛び降りる気ですか⁉」
「いいから早く!…月よ!身を護るあたたかな羽根となれ!」
五人が飛び降りると同時にふたたび発動させた。
「窓から飛ぶなんて…。」
ほぼ呆れ気味のエリリアが飛び降り、広い庭園のひらけた場所に移動した。
広場のような場所に着くと同時、サーヤの持つ破魔の笛の音が鳴り響いた。
「あああっ⁉」
「紗綾ちゃんナイス!」
「くぅっ、花よ…。」
「月よ!悪を切り裂く鋭き刃となれ!」
すかさず絵麻がトドメをさした。
「一件落着、ですね。」
「だね、志穂ちゃ…「あーあー、エリリアやられちった。」えっ、」
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作者名:レイリア | 作成日時:2022年9月19日 14時