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don't love6 ページ7

貴「んん……」



眩しい朝日に身動ぎし、ゆっくり瞼を上げる。



まだ朝早いのか、私を抱き締めているカネキくんは規則正しく寝息をたてている。



…トイレ行きたいなぁ


起こさないように腕をすり抜け、部屋を出るといびきが聞こえた。


お、男の人もいるのかな…?



他の人達もまだ寝ているよう。なるべく音を立てないように用を済ませた。



貴「……まだ建てたばかりなのかな…」



辺りをキョロキョロして、舐め回すように眺める。


ホコリ1つ無さそうな綺麗な家に住めるなんて幸せなのかもしれない。



彼のことを忘れ、家中を探索した。



少し遠回りして部屋に戻ると、ベッドから上半身を起こしたカネキくんがいた。



こちらを見るその目は、睨んでいるように見える。



あれ…?




怒って…る…?

貴「び…ビックリした…カネキくん、起きたんだね…」




なるべく笑顔で語りかけた。



でも、カネキくんは依然として私を睨み付ける。



カネキ「……どこ行ってたんですか」



ドスの聞いた声に肩がビクリと震えた。



貴「あ……えっと……」



気圧されて挙動不審になる私を不審に思ったのか、更に私を責め立てた。



カネキ「もしかして…万丈さん達に会いに行ってました…?」


貴「ばん…じょーさん……?」



カネキ「他の奴の名前を呼ぶな…早く、答えてくださいよ…!」




次の瞬間、彼の体から出た赤いものが私の体を壁に押し付けた。



ベッドから降りてゆっくり近づいてくる彼に、身震いする。



カネキ「ねぇ…?どこに行ってたんですか?」




貴「と…いれ…」



ずぃ、と顔を近づけられ頭が混乱する。


だんだん、目の前にある瞳が赤く染まっていく。




『補食』の目だ……____



カネキ「嘘ですよね…?トイレでここまで時間はかかりませんよ」


貴「………すこ…し、だけ……」



その言葉に、カネキくんは大きく口を開いた。




カネキ「少しだけ……?少しだけ何したんですか!?僕を置いて何してたんですか!!!」



貴「ち…ちがっ……お家の中をっ…」



必死に弁論しても彼の耳になんか届かなくて





カネキ「貴方は僕のだ!!!僕だけの…僕だけのAさんなんです…!!」





貴「んっ…!」









乱暴に唇を合わせた。

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さくら - やば (2019年5月22日 4時) (レス) id: fba2db2f98 (このIDを非表示/違反報告)
りと(プロフ) - ピエロさんさん» 天使ですか!嬉しいです…寛大な心をお持ちの天使様のために!!!(( (2016年1月24日 8時) (レス) id: 99758c160f (このIDを非表示/違反報告)
りと(プロフ) - ルカさん» 有難うございます!闇カネキチはツンデレであることを望みますが…ヤンデレもいい!!!!頑張ります! (2016年1月24日 8時) (レス) id: 99758c160f (このIDを非表示/違反報告)
ピエロさん(プロフ) - 駿浬さんの作品とっても、楽しみです!駿浬さんのペースで頑張って下さい(((o(*゚▽゚*)o))) (2016年1月24日 1時) (レス) id: 2d848995f7 (このIDを非表示/違反報告)
ルカ(プロフ) - 闇カネキくんめっちゃ楽しみです!応援しています!!! (2016年1月23日 21時) (レス) id: afde7ff475 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:駿浬 | 作成日時:2015年3月23日 20時

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