don't love2 ページ3
腰に回ったものが、ずるりと動く。
その正体に、嫌でも気づいてしまう。
眼帯のマスク。赤い目。大きな赫子。血だらけの体。
貴「ひっ…ぐ…喰種…ｯ」
先程まで死体を貪っていたことが読みとれる。
貴「や、やだぁっ……離してぇｯ…」
喰われてしまうかもしれない恐怖が波のように押し寄せ、また涙が溢れた。
目の前にいる喰種は、そんな私を見るなりニコリと微笑み、ゆっくり引き寄せた。
外されたマスクの下には、存在に似つかわしくない端麗な顔立ちが眠っていて。
本当に…喰種？
あどけなさが残るその顔は、汚れなきもので怪しくも疑ってしまう。
カネキ「怪我…しちゃったでしょう？」
貴「…え、」
少し強引に捕まれた腕を口元に持っていったかと思えば
貴「あｯ、なっ……」
カネキ「……ん」
血の滴る掌に、躊躇いなく舌を這わせた。
羞恥で顔に熱が集まる私を置いて、時折優しく吸ったりして、私を堪能しているように見える。
唾液がしみるピリピリとした痛みが電流のように駆け抜け、体が跳ねた。
カネキ「ふふ…敏感なんですね…？やっぱりかわいい…」
貴「か、可愛くなんてない…よっ…いいから止めて、それｯ…」
これですか？ととぼけながら唇を湿らし、妖艶に笑う彼にゾクリとする。
何かが違う。何かがおかしい。
細められた瞳は、赤黒く、おぞましく光っている。
「ジェイソンの死亡確認！直ちに廃墟から撤退しろ！！」
突然、CCGアナウンスが響きわたり、彼は一瞬にして目付きを変えた。
カネキ「いきますよ、Aさん」
当然のように、流れるように私の名前を口にする。
なんで、私の名前を知ってるの？
『やっぱり』って…いつから私を見てたの？
何もかも分からないまま、彼の腕に収められた。
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さくら - やば (2019年5月22日 4時) (
レス) id: fba2db2f98 (このIDを非表示/違反報告)
りと(プロフ) - ピエロさんさん» 天使ですか！嬉しいです…寛大な心をお持ちの天使様のために！！！(( (2016年1月24日 8時) (レス) id: 99758c160f (このIDを非表示/違反報告)
りと(プロフ) - ルカさん» 有難うございます！闇カネキチはツンデレであることを望みますが…ヤンデレもいい！！！！頑張ります！ (2016年1月24日 8時) (レス) id: 99758c160f (このIDを非表示/違反報告)
ピエロさん(プロフ) - 駿浬さんの作品とっても、楽しみです！駿浬さんのペースで頑張って下さい(((o(*ﾟ▽ﾟ*)o))) (2016年1月24日 1時) (レス) id: 2d848995f7 (このIDを非表示/違反報告)
ルカ(プロフ) - 闇カネキくんめっちゃ楽しみです!応援しています!!! (2016年1月23日 21時) (レス) id: afde7ff475 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：駿浬
| 作成日時：2015年3月23日 20時
