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man…? ページ35

カネキ「…なるほどね」





今までの事情を、こと細かに説明した。深々と頷く姿を、ただただ見つめる。



………嫌われるかと思ったのに…



安堵と同時に、迷惑をかけているんじゃないかと不安にかられる。

しかし、その眼差しはまるで奥深くまで向けられているようで何処か安心する。



「……私、どうしたら…いいんですか」



ポロリ、とつい本音が溢れた。



ありのままで学校にだって行きたいし、女の子の友達とショッピングだってしたかった。



そんな悲しみを、カネキさんなら包みこんでくれると思って。




「女に戻りたいです……でも、学校の皆と会えなくなるのも嫌です」





なんてわがままなんだろうか。


己の愚かさに、耳を塞ぎたくなった。






カネキ「……友達を信じてみたら?」



「!」







驚きの発言に、耳を疑う。




「………もしかして、さらけ出せってことですか…?」


カネキ「……あの子たちなら、ね」




「そ、そんなのっ………」





あんまりじゃないか。





そう叫ぼうとした口が、一気に閉ざされる。









それは、カネキさんが私の肩をつかんで必死に訴えたから。






『やってみなきゃ分からない』





『もしもの時は、助けてあげる』









そんな力強い瞳が、私の視界いっぱいに広がる。





「……私はっ……」









…………怖い。怖いの……





“本当は、嫌というほど人の感情が読み取れてしまう"から………







逃げてただけなんだ。あの目から……







憎悪を含んだあの目が、怖かったんだ……







「…やです………いやですっ………」









必死に振り絞った声も震えていた。









.









カネキ「………そっか」

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るうなし(プロフ) - あれ?.......何か花から赤い液体が....... (2019年8月8日 13時) (レス) id: ecfcc4e1dd (このIDを非表示/違反報告)
- あー、1番好きかもしれない(笑)あまり暗くないのが良いですね。 (2016年10月4日 5時) (レス) id: d9764b4d01 (このIDを非表示/違反報告)
咲音 - その文才下さい…(´д`) (2016年1月7日 17時) (レス) id: c575ca31a8 (このIDを非表示/違反報告)
星望(プロフ) - 面白かったです(≧▽≦)ドキドキでした♪ (2015年11月30日 20時) (レス) id: 97e9cbfdc0 (このIDを非表示/違反報告)
- ウタさんだぁぁぁぁぁあ!!( ☆∀☆)作者様々ですぅ~( TДT)頑張ってください! (2015年4月9日 1時) (レス) id: 257f924beb (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:駿浬 | 作成日時:2015年2月20日 17時

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