検索窓
今日:32 hit、昨日:31 hit、合計:391,609 hit

お迎え ページ40

貴「……特別……?殺す…?……CCG……潰す……皆……」



もう頭の中がグチャグチャして意識がはっきりしない。
自分が何を言ってるのか、何をしているのかさえ分からない。

尾てい骨からでた青光する2本の赫子が、ユラユラ揺れた。

貴「…人間…死んじゃえ…カネキさ…も…龍ちゃんも…」

あれ?違う…カネキさんは死んじゃダメ。

じゃぁ誰が死ぬの?CCG?人間?
あぁ、あたしか。

貴「あは……はははッ…皆死んじゃえ…」

…違う。違う。死んじゃダメ。
人間も、CCGもカネキさんも
皆あたしが守るの。


尾てい骨から生えたものが、どんどん顔へと侵食を続ける。
……カネキさんみたいになっちゃう?

貴「お揃いだぁ…」


顔を覆ったそれを、優しく撫でる。カネキさんと、唯一の共通点。

嬉しい。
そう思うあたしは、もう壊れてしまっているのだろうか。
目の前が眩んで仕方がない。ぼやけて気持ち悪い。

重たい頭を両手で押さえた。

貴「…違う…あたしは…化け物じゃないの」


「うん。化け物なんかじゃない」


貴「…!!」


両手を剥がされ、ふわりと包まれる。…あ…知ってる。この匂い…


貴「…カネキさ……」

…迎えにきてくれたの?


カネキ「……こんな…姿………ごめん。僕のせいだ」


何でカネキさんが謝るの?違うよ。貴方は悪くない。

貴「あたし…赫者…?じゃぁ、皆守れる…」

カネキ「……やめて……もう、いいから。そんな仮面いらないからッ…」


抱き締める力が強くなる。首筋に何かが伝う感覚。

貴「泣かないで……あたし、強く……なれたッ…よね?」


カネキさんの前では泣かないと決めていたのに……限界みたいだ。

貴「寂しかった……ッ!会いたかった…!お願いだから仲間じゃないなんて言わないで!!」

赫子が粉のように散っていく。絡まっていた何かが解けたみたいに。



カネキ「言わない…言わないよ。Aちゃんは、ずっと僕たちの仲間だ」


A“ちゃん"……


貴「ふふ…やっと……やっと、呼んでくれた」

待ってたんですよ?
『金木』さんが帰ってくること。

カネキ「もう、離さないから…」

そうやって、いつも笑ってください。


______金木さん。

日常→←数日間



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (369 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
596人がお気に入り
設定タグ:東京喰種 , カネキ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

ユウ(プロフ) - 食品コーナーでいい匂い??? (2015年6月27日 21時) (レス) id: 89af0c6931 (このIDを非表示/違反報告)
? - 素敵な作品でした。(・∀・)⊃ (2015年5月6日 7時) (レス) id: 1c14e3af80 (このIDを非表示/違反報告)
白龍(プロフ) - 駿浬さん» めちゃ良かった!尾赫の赫者ってどんなんなんだろーねwリア友に描いてもらえない?りゅうりぃー、僕のために描いてくださいよぉ〜。 (2015年3月31日 21時) (レス) id: f35eeeecc2 (このIDを非表示/違反報告)
駿浬(プロフ) - 柏木 エリさん» ホントですか!ありがとうございます♪リア友の絵飽き飽きしてたんです…URLくだされば、ぜひ載せます!(・ω・´ (2015年3月31日 20時) (レス) id: d96e53dc02 (このIDを非表示/違反報告)
駿浬(プロフ) - kouさん» ふふ……照れちゃいますねっ★←ありがとうございます。続編どうか見てくださいね〜 (2015年3月31日 20時) (レス) id: d96e53dc02 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:駿浬 | 作成日時:2015年2月22日 20時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。