同時刻 ページ38
カネキside
ヒナミ「本当にごめんなさい…」
万丈「まぁ、誘拐とかじゃなくてよかったよ」
店内を探し回った結果、アクセサリー店にいた。
「小さな虫を追いかけてたらこんなとこまで来ちゃった」とのこと。
まぁ、注意を喚起していなかった僕達も悪かったんだけど…
カネキ「本当に無事で良かった…そろそろ帰ろうか」
腕時計を見ると、既に5時を指している。
…Aさんも待っているだろう。
ヒナミ「お姉ちゃんは？」
カネキ「………具合が悪いって先に帰ったよ」
誰にも干渉されないよう、ありがちな嘘をつく。
ヒナミちゃんは純粋だから、簡単に騙されてくれて助かる。
ヒナミ「お姉ちゃん、大丈夫かなぁ？」
カネキ「…大丈夫だよ………きっと」
早る気持ちを押さえて、ショッピングモールを出た。
・
ヒナミ「ただいまー！お姉ちゃぁん！」
家に着くと、シン…と静まりかえっていて冷や汗が垂れる。
何でだ。帰ってろと言ったはずなのに
カネキ「何で靴がないんだっ…」
万丈「あっ…カネキ！？」
気づいたら走っていた。
探さなかったら、もう二度と帰ってこない気がして。
僕の元から離れてしまう気がして。
『龍…ちゃん……置いてかないで…』
以前、Aさんが寝言でこんなことを口にしていた。
本当は抱き締めてあやしたかった。
だけど、触れたら儚く消えてしまいそうで…躊躇ってしまった。
今回もそうだ。
ヒナミちゃんを探す上で、もし戦うことになったらまたAさんは悲しい思いをする。
だから、帰るよう促した。
心にもないことを言って、傷つけた。
家に帰ったら謝るつもりだったんだ。
笑ってほしくて、悲しい時は頼ってほしくてしたことも
全部全部空ぶってしまう。
リゼさんに最初に抱いた『守りたい』。
今は散ってしまったけれど、Aさんに向けるこの気持ちは、きっとそれより何倍も強い。
笑う君も、怒る君も、照れる君も。
どれ１つ欠けてはいけない大切なもの。
＿＿＿＿僕は君がいなきゃダメなんだ。
カネキ「ｯ…Aちゃん…」
なのに、何でどこにもいないんだ。
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ユウ(プロフ) - 食品コーナーでいい匂い？？？ (2015年6月27日 21時) (
レス) id: 89af0c6931 (このIDを非表示/違反報告)
? - 素敵な作品でした。(・∀・)⊃ (2015年5月6日 7時) (レス) id: 1c14e3af80 (このIDを非表示/違反報告)
白龍(プロフ) - 駿浬さん» めちゃ良かった！尾赫の赫者ってどんなんなんだろーねwリア友に描いてもらえない？りゅうりぃー、僕のために描いてくださいよぉ〜。 (2015年3月31日 21時) (レス) id: f35eeeecc2 (このIDを非表示/違反報告)
駿浬(プロフ) - 柏木 エリさん» ホントですか！ありがとうございます♪リア友の絵飽き飽きしてたんです…URLくだされば、ぜひ載せます！(・ω・´ (2015年3月31日 20時) (レス) id: d96e53dc02 (このIDを非表示/違反報告)
駿浬(プロフ) - kouさん» ふふ……照れちゃいますねっ★←ありがとうございます。続編どうか見てくださいね〜 (2015年3月31日 20時) (レス) id: d96e53dc02 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：駿浬
| 作成日時：2015年2月22日 20時
