お馬鹿 ページ29
貴「カネキさんが知恵熱ぅ!?」
子供かっ!!←
まぁ、確かに昨日帰ってきた時___
貴『あ、カネキさんお帰りなさい』
カネキ『何で……』ブツブツ
貴『無視?』←
って感じだったしなぁ…
貴「分かった。看病してきます」
万丈「おう。頼む」
階段を登ってカネキさんの部屋の前まで行くと、荒い息づかいが聞こえる。
喰べたくなっちゃうなぁ…
ぐっと我慢をし、ノックをしてドアを開けた。
貴「カネキさぁ〜ん…?大丈夫?」
カネキ「ん”…Aさん”…?」
あら…喉も逝ってしまわれたようだ。目は虚ろで隈も出来ている。どこぞのホラー映画かっ…
貴「…あたし特製のお粥作ってきましょうか」
カネキ「それ“、遠回しに殺すって言ってるでしょ…」
上を向いて息を吐くカネキさんの頬に手を伸ばす。
触れた瞬間、物凄い熱があたしに伝わった。
貴「あつ!?あ、えっ…」
脇の辺りをよく見ると、体温計が刺さりっぱなし。
万丈さんめ…
体温計を手に取ると
貴「さ…39°C……」
今まで見たこともない数字。
もっとも、あたしは熱なんて出したことがない。
どうしよう……カネキさん苦しそう…
もしかしたら死……
『早く逃げろッ!!』
貴「〜〜〜ッッ…ぬ、濡れタオル持ってこなきゃ…!」
嫌な思い出が堀り起こされて、パニックになりそう。
バタバタとしているうちに、自分が何をしているのか分からなくなる。
貴「カネキさん…っ 苦しい?」
ゆっくりタオルで垂れた汗を拭う。
開かれたその目は、赫眼になっていた。
カネキ「……今、なん、じ…?」
コントロールできていないことに気づいていないのか、話を続けた。
貴「あ、えっと………まだ、11時です」
カネキ「そっか…じゃぁ、僕寝てもいい…?」
貴「…はい。いいですよ」
柔らかな白髪を撫でると、擽ったそうに目を閉じた。
貴「おやすみなさい。カネキさん」
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ユウ(プロフ) - 食品コーナーでいい匂い??? (2015年6月27日 21時) (レス) id: 89af0c6931 (このIDを非表示/違反報告)
? - 素敵な作品でした。(・∀・)⊃ (2015年5月6日 7時) (レス) id: 1c14e3af80 (このIDを非表示/違反報告)
白龍(プロフ) - 駿浬さん» めちゃ良かった!尾赫の赫者ってどんなんなんだろーねwリア友に描いてもらえない?りゅうりぃー、僕のために描いてくださいよぉ〜。 (2015年3月31日 21時) (レス) id: f35eeeecc2 (このIDを非表示/違反報告)
駿浬(プロフ) - 柏木 エリさん» ホントですか!ありがとうございます♪リア友の絵飽き飽きしてたんです…URLくだされば、ぜひ載せます!(・ω・´ (2015年3月31日 20時) (レス) id: d96e53dc02 (このIDを非表示/違反報告)
駿浬(プロフ) - kouさん» ふふ……照れちゃいますねっ★←ありがとうございます。続編どうか見てくださいね〜 (2015年3月31日 20時) (レス) id: d96e53dc02 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:駿浬 | 作成日時:2015年2月22日 20時