君とは3 ページ28
月山「ソーリー…僕が知っているのは、これくらいだよ」
カネキ「……………」
腕……つまりは、目の当たりにしたんだ。
人の死を。
カネキ「どうして…その子は死んでしまったんですか」
月山「ノン…それは知らないよ。無理に聞き出すことも出来なかったからね」
カネキ「…そうですか。それで、あの……」
話を聞いていて、疑問に思ったこと。
カネキ「それが、Aさんが戦わない理由に繋がるんですか?」
死を目の当たりにしたなら、真っ向に強くなろうと思うはず。
なのに何で、逃げようとするのか。
月山「怖いんだよ。きっと」
カネキ「怖い…?」
月山「戦えば、少なからず何かを失う。愛する人、物だったり、気力や赫胞なんかをね…。それを知っているからこそ、戦わないんだよ」
月山さんは、写真に写る輝かしい笑顔を、親指でそっとなぞった。
重苦しい雰囲気の中、僕はあることを思った。
月山「さて、そろそろ…」
カネキ「あ、あのっ…Aさんの赫子って…何ですか?」
去る背中に、ぶつける。この人なら、知っているかも知れない。
振り返るその頭を見つめ、心臓を落ち着かせた。
月山「彼女には、赫子はないよ。僕も見たことがないからね」
そう言って、部屋を後にした。
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ユウ(プロフ) - 食品コーナーでいい匂い??? (2015年6月27日 21時) (レス) id: 89af0c6931 (このIDを非表示/違反報告)
? - 素敵な作品でした。(・∀・)⊃ (2015年5月6日 7時) (レス) id: 1c14e3af80 (このIDを非表示/違反報告)
白龍(プロフ) - 駿浬さん» めちゃ良かった!尾赫の赫者ってどんなんなんだろーねwリア友に描いてもらえない?りゅうりぃー、僕のために描いてくださいよぉ〜。 (2015年3月31日 21時) (レス) id: f35eeeecc2 (このIDを非表示/違反報告)
駿浬(プロフ) - 柏木 エリさん» ホントですか!ありがとうございます♪リア友の絵飽き飽きしてたんです…URLくだされば、ぜひ載せます!(・ω・´ (2015年3月31日 20時) (レス) id: d96e53dc02 (このIDを非表示/違反報告)
駿浬(プロフ) - kouさん» ふふ……照れちゃいますねっ★←ありがとうございます。続編どうか見てくださいね〜 (2015年3月31日 20時) (レス) id: d96e53dc02 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:駿浬 | 作成日時:2015年2月22日 20時