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喰種の世界 ページ23

カネキside





ビルの屋上。そこから見える景色は、ただの平和ボケした東京。



万丈「会わなくていいのか?」


カネキ「………うん」


正直会いたいという気持ちはある。また楽しくあんていくで働きたいし、平和に生きたい。


だけど、この世界では…それすら難しい。



カネキ「トーカちゃんからは、なるべく喰種の世界を遠ざけたい…僕もその世界の住人だから…」




いや…






カネキ「きっと、Aさんもこっちに来ちゃダメだったんだ」



赫子を拒む。まだ活動を続ける者は喰べない。そのAさんの2つに共通する人格は




カネキ「喰種である事実を拒む」




万丈「……!」


目の端で万丈さんが僅かに動いた。

そういえば、何でAさんはこっち側に来たんだっけ…

毎日が多忙で、そんなことすら忘れてしまう。






万丈「………でもよ」





僕を見つめる万丈さんは、夕日で照らされ、眩しかった。









万丈「Aを連れてきたのは、カネキ…お前だろ?」



カネキ「ッ!!」




脳の奥底に埋まった記憶が、万丈さんの一言で掘り起こされる。


そうだ…Aさんを連れてきたのは、僕じゃないか…。







万丈「カネキ。お前はAは不思議が多いって言ってたけどよ。俺、お前が一番分からない…




引きずり込みたくなかったなら、なんで連れてきたんだ。何で急に、他人行儀になっちまったんだ」







『金木さぁん!こんにちわ!!』


『Aちゃん!いらっしゃい』




カネキ「……………」




次々と記憶が蘇り、最後に辿り着いたのは、




『はじめまして。月山習の妹の、月山Aです。Aって呼んでください。金木お兄ちゃん?』



『よろしくね!Aちゃん』





揺れる百合のように咲いた、キレイなA”ちゃん"の笑顔。









どうして、こうなってしまったのだろうか。






どうして、彼女を突き放したふりをして…自分の近くに留まらせたのか。









喰種の世界へ足を踏み入れた僕の、変化なんだろうか。

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ユウ(プロフ) - 食品コーナーでいい匂い??? (2015年6月27日 21時) (レス) id: 89af0c6931 (このIDを非表示/違反報告)
? - 素敵な作品でした。(・∀・)⊃ (2015年5月6日 7時) (レス) id: 1c14e3af80 (このIDを非表示/違反報告)
白龍(プロフ) - 駿浬さん» めちゃ良かった!尾赫の赫者ってどんなんなんだろーねwリア友に描いてもらえない?りゅうりぃー、僕のために描いてくださいよぉ〜。 (2015年3月31日 21時) (レス) id: f35eeeecc2 (このIDを非表示/違反報告)
駿浬(プロフ) - 柏木 エリさん» ホントですか!ありがとうございます♪リア友の絵飽き飽きしてたんです…URLくだされば、ぜひ載せます!(・ω・´ (2015年3月31日 20時) (レス) id: d96e53dc02 (このIDを非表示/違反報告)
駿浬(プロフ) - kouさん» ふふ……照れちゃいますねっ★←ありがとうございます。続編どうか見てくださいね〜 (2015年3月31日 20時) (レス) id: d96e53dc02 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:駿浬 | 作成日時:2015年2月22日 20時

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