『喰』べたかったのに『食』べられました【東京喰種】

変態扱いと会議 ページ21

貴「お兄ちゃぁぁぁぁん！！」




月山「よしよし…怖かったね。カネキくん。Aを襲うなど、それがカネキくんでも許さないよ」







カネキ「だから謝ってるじゃないですか」








ヒナミ「男の人って怖い…」






万丈「ヒナちゃんは気を付けるんだぞ」









カネキ「僕の扱い」←






先程から、カネキさんへ向けられる視線が痛々しい。

朧げだというのに、こんなに責められては少し可哀想な気がしてきた。



貴「まぁ大丈夫ですよ。ところで今日は、何を話し合うの？」


カネキさんに振ると、今まで緩んでいた頬がにわかにピリリ、と引き締まる。


そうだね…と呟くと、皆をソファーに集めた。

＿＿＿＿＿＿＿＿


月山「＿＿＿＿＿CCGの解剖医…か。ますますキナ臭くなってきたね」


カネキ「でも嘉納の居場所につながる情報は得られませんでした」



………嘉納、か…。ウタに聞けば分かると思うけど、それはきっと【条件】付きだ。


何故ピエロ…いや、ウタが執着にあたしを欲しがるのかは不明だが、確実に言えることはあたしがピエロにとって何かしら有益だということ。


ウタ達がピエロだと言うことは機密事項であるため、他言は許されないけど……＿＿


カネキ「Aさんもついて来る？」




貴「え！？あ、なに…？」




考え事に気を取られて、話を聞いていなかった。
ハッとすると、皆の視線がこちらに集まっている。




カネキ「20区に行くんだ。………ついて来る？」



あ、そういえば7月か…トーカさんの誕生日だ。



貴「………うん。行く」




カネキ「わかった。二人とも僕のそばから離れちゃダメだよ」





貴「え！？なになに！？カネキさんがあたしを守っ＿＿＿＿あてｯ」




カネキ「うるさい」







貴「む〜……」








……トーカさんのプレゼント、何にしよう。









カネキ「行こう。20区へ」

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