『喰』べたかったのに『食』べられました【東京喰種】

非常事態2 ページ15

ドンドンッ



貴「ひぃ！？」



匂いを嗅ぎ付けてきたのか、ものの数分で居場所を突き止められてしまった。


ちなみにここは、自室のクローゼットの中。

暗いし、狭いしで窮屈な思いをしているというのに、クローゼットを叩く音で心臓が駆り立てられる。


カネキ「…Aさん…？いるんでしょ。開けて」


開けられまいと必死に押さえてるんだけど…



貴「(どんだけ馬鹿力なのよ！？)」




指がプルプルしてるっ…紫がかってきたんだけど！？



押さえる位置を変えようと、腕の力を緩めた瞬間


貴「あっ…」



今までの抵抗も虚しく、いとも簡単に開けられてしまった。



明るくなった視界に映ったのは、妖しく微笑む、カネキさん？だった。
　


カネキ「みーつけた…」



あ、あれぇ〜？カネキさんってこんなに笑う人だったっけ？




貴「あはっ……み、みみみ見つかっちゃったなぁ〜」←




さりげなく、そろ〜っとクローゼットを閉め




カネキ「ダメでしょ…？ほら、おいで？」



ガッチリと止められ、成す術無し。



乱暴に腕の中に埋められ、





カネキ「さぁ…どうしようか？」









甘く甘く、囁かれました。

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