『喰』べたかったのに『食』べられました【東京喰種】

非常事態 ページ14

カネキ「……A…」



ジリ、ジリ…と迫られているこの状況。

いや、あたしが生んだんだけどね？あたしが悪いんだけど……


貴「あ、あはは…」


正直逃げたい。


あたしが攻める予定だったのに！なんか別の意味でたべられそうなんだけど！！


どっかの小説で見たことあるぞ。この状況はヤバイ、と。


クイッ

貴「へっ…」


笑ってごまかすあたしに痺れを切らしたのか、何とも言えない表情で腰を抱き寄せられた。


貴「あ、あの……？」

至近距離で、息がかかってクラクラしそう。
ドキドキして、心臓が破裂しそうな勢いだ。


カネキ「何他事考えてるの…」


口を尖らせて言う姿は可愛い。美味しそう





………なんだけど。



貴「あ、ぇ…あう…」





これは何か違う！！！←



こんなバクバクな状態で何ができるっていうんだ。


カネキ「………キス…してもいい？」



とろんとした瞳が、あたしを誘惑する。
少しずつ近づいてくる、整った顔立ちが何故か愛おしく見えて、何もかもがどうでもよく思えてしまう。



残り、5cm。


4cm




3cm




2c((貴「やっぱダメぇぇぇぇぇ！！！！」←







すぐそばまであったカネキさんの顔を力付くで押し返し、自分の部屋まで走った。



真っ赤な顔を悟られないように下を向いて。




貴「ﾊｧ……ﾊｧ……」



部屋についたあたしは、ゆっくり息を整えながら唇をなぞった。



貴「……………息、かかった…//」






余計、暑く感じてしまうのは何で？

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