試み2 ページ12
貴「ふーんふーん♪……ん？」
ガヤガヤと賑わう都心部の街並み。
鼻唄を刻みながら駅前通りを歩いていたあたしが見つけたものは
貴「…身も心も虜…？」
商品を手に取れば、瓶の中で錠剤のようなものが転がる音。
薬か何かかな…？
いかにもな商品名で、怪しい薬。
でも、何だか気になる…
商品と睨めっこをしていると、店員らしき人が駆け寄ってきた。
「お客様、こちらは意中の男性の身も心も虜にしてしまう代物です。彼がいる女性なんかに人気なんですよ」
こと細かに説明する店員の顔と薬を交互に見る。
あ。そういえばさっき、ウタも……
ウタ『カネキくんの全てを自分の物にしてみたら？そしたら喰わせてくれるかもよ』
………ふむ。なるほどな
もう一度商品を見つめ、意を決した。
貴「これ、ください」
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
貴「ふふ…♪」
これでようやく味見できる…
そう思ったら浮き足立って、いてもたってもいられなくなる。
足早にアジトに帰ろうとすると、見慣れた紳士が見えた。
貴「あっれー！どうしたのお兄ちゃん！」
声をかけると、このクッソ暑い太陽に負けないくらいの眩しい笑顔を見せて振り向いた。
貴「あつ…」←
月山「え…」
あ、ショック受けたなこのシスコンめ
貴「どうでもいいや。ところで、何でこんな真っ昼間から一人で？」
月山「それを言ったらAもだろう」
貴「さっき、イトリちゃんに会いに行ってたの！それでね、聞いて！」
手に包むように持っていた紙袋から小さな瓶を取り出した。
月山「…？何だいそれは…」
首をかしげるお兄ちゃんに、自慢気に話す。
貴「これね、相手の身も心も虜にできる代物なの」
へぇ…と感嘆の声をあげ、あたしの手にある瓶をまじまじと見つめた。
貴「これをカネキさんに飲ませて、隙をついて喰べちゃうんだから」
早く帰らねば、カネキさんはいつ出掛けてしまうか分からない。
そう思ったあたしは、お兄ちゃんに手を振って再び足を動かした。
月山「あれは、カネキくんではなくAが飲むものでは……？」
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ユウ(プロフ) - 食品コーナーでいい匂い？？？ (2015年6月27日 21時) (
レス) id: 89af0c6931 (このIDを非表示/違反報告)
? - 素敵な作品でした。(・∀・)⊃ (2015年5月6日 7時) (レス) id: 1c14e3af80 (このIDを非表示/違反報告)
白龍(プロフ) - 駿浬さん» めちゃ良かった！尾赫の赫者ってどんなんなんだろーねwリア友に描いてもらえない？りゅうりぃー、僕のために描いてくださいよぉ〜。 (2015年3月31日 21時) (レス) id: f35eeeecc2 (このIDを非表示/違反報告)
駿浬(プロフ) - 柏木 エリさん» ホントですか！ありがとうございます♪リア友の絵飽き飽きしてたんです…URLくだされば、ぜひ載せます！(・ω・´ (2015年3月31日 20時) (レス) id: d96e53dc02 (このIDを非表示/違反報告)
駿浬(プロフ) - kouさん» ふふ……照れちゃいますねっ★←ありがとうございます。続編どうか見てくださいね〜 (2015年3月31日 20時) (レス) id: d96e53dc02 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：駿浬
| 作成日時：2015年2月22日 20時
