『喰』べたかったのに『食』べられました【東京喰種】

試み ページ2

貴「にひっ」






物陰から、標的を定める。


まぁまぁ、あんな無防備な姿で本読んじゃって…

これは『喰べてほしい』と見ても過言ではないね☆←




じゃぁ、遠慮なく……




貴「いっただっきまぁー…んむ！？」




と、飛び付こうとしたら口を押さえられた…


カネキ「おはよう。Aさん(微笑」




貴「お、おひゃひょう……」




あ…怒ってらっしゃるわ


でも、あんな無防備なカッコしてる方が悪い！

あたし悪くないし…きっと←



貴「喰べさせてください」



カネキ「イヤだ」





貴「ほんのちょっとだけだよ」



こんなもんこんなもん、とジェスチャーを送る。



カネキ「ちょっとでも痛いもんは痛いでしょ。それにそういうのは君のお兄さんだけで間に合ってるから」




貴「えぇぇｯ…あたしも喰べたい！お兄ちゃんだけズルい！！」



カネキさんが座ってるソファーで足をバタつかせる。


何としてでも喰べたいのだ。

お兄ちゃんが言う『珍味』ってやつを。





なのにｯ…




貴「あたしも喰べたいです！！」




しつこく言い続けてみよう。
そしたら何か変わるかも！※(変わりません)



貴「喰べたい喰べた((カネキ「Aさん…」…はい…」




ｸﾞｻﾘ、と鋭い視線が容赦なく突き刺さる。



お、これはヤバイ←





カネキ「…うるさい」






ﾊﾞｷｯ←


あ。




貴「いっ…………









いったぁぁぁぁぁぁぁぁｯ！！！！」




カネキ「ふん…」







これが、あたしと貴方の『日常』。

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