草食と見せかけて肉食でしたseason2【東京喰種】

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カネキside





月山「だぁったらここで死にたまえェェェェェ…あがぁ！？」









赫子を出して飛びかかってきた月山さんが、呻き声をあげて体を地に叩きつけられた。









カネキ「………A＿＿…」









視線の先にいたのは、激しく息を切らしたAだった。









貴「止めに来てやった」









貴方side









貴「止めに来てやった」




切れる息を何とか繋ぐ。





息切れなんてしてる場合じゃないんだ。









貴「…カネキ。アンタ、まさかこの中に行くとか思ってないよね」


視線を落とせば、CCGの群がりが広がる。

こんな中、飛び出していけば…


確実に、死ぬ。




カネキ「…雨が降るよ。早く帰りな」







貴「…ッ…危ないって分かってるでしょ！？アンタ一人に何ができるんだよ！！」






揺るがないその表情に、次第に腹が立って口調が荒々しくなる。





貴「私より弱いくせに！！もやし野郎に芳村さんが助けられるわけねーだろ！！」



カネキ「それでも、僕は行く」





何よそれ…何で聞いてくれないのｯ…



貴「一人にしないって言ったじゃん！そばにいるって言ったじゃん！」



カネキ「Aはもう一人じゃないよ」




貴「何でｯ…何でよ！！行かないでよぉｯ…」






スカートを握りしめて、子供のように泣きじゃくる。



行ってほしくない。

行ってしまったら、もう二度と会えない。



そんなの嫌だ。もっと、もっと一緒にいたい。





貴「お願いだから行かないでよぉｯ！！！！」









カネキ「………A…」

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