草食と見せかけて肉食でしたseason2【東京喰種】 (ページ12)

今日:3 hit、昨日:9 hit、合計:184,377 hit

together11 ページ12

貴「はぁ～～……」←

もう口から魂出そうなくらい落ち込んでるからね私。

恥ずかしくて逃げてきちゃったからあのマシーン買えなかったし…

せっかくのデートなのにカネキにも恥ずかしい思いさせちゃったし

貴「最悪………ぁ」

うつむかせていた顔をあげると、たまたま洋服コーナーで。私好みのワンピースがオススメ商品としてマネキンに飾られていた。

カネキ「どうしたの？」

ボーッとしている私を心配したのか、顔を除き込んで頭を撫でられた。

貴「あっ…うぅん。なんでもないっ」

カネキ「そう？」

貴「うん！」

カネキにはそう言ったけど、やっぱ気になるわけで。

チラ見すると、他のお客さんがワンピースの周りに集まっていた。

貴「ぁ…う、あぁ……」←

欲しい…欲しいよぉ……※(決してアッチの意味ではありません)

貴「ねぇカネキ…ちょっとさ、先にあっちのコーナー行っててくんない？」

カネキ「え、なんで」

貴「いいから………な？……行けよ…」←

カネキ「」

貴「すぐ戻るから！」

鬼の形相でワンピースに向かって走る。

周りの目？そんなの知らん←

ガッとつかんでレジ台に荒々しくおく。

貴「ﾊｧ…ﾊｧ…これ…ぐだざい……」←

店「はひ…」←

よかった～…周りの人、快くあの場所退いてくれて。※(恐れて逃げただけ)

店「5820円になります」

高っ？！まぁ、税金上がったしなぁ…

ブランドの服にしては安いほうだよね…

数少ない万札を出そうと財布に手をかけた途端、私のものではない万札が置かれた。

貴「へ………」

黒い爪。この匂い。

間違いない。

貴方「か、ねき…！」

振り向くといきなり頬を引っ張られた。

貴「いひゃい」

カネキ「欲しかったなら言えばいいのに」

　
そう言ったカネキの顔は、何だかふてくされているようで。

頼ってほしかったのかな？

貴「ありがとう…？」

お礼を言えば、ほんのり頬を赤くして、そっぽを向いた。

貴「ふふっ…素直じゃないなぁ」