9.ぎゅってして? ページ9
ぴぴぴぴっ………
規則的で機械的な目覚ましの音。
「……んぅ〜……っるさい…」
気だるく腕を振り上げて、目覚ましを止める。
時刻は7時半。
いつもなら飛び起きる時間だけど、今日は土曜のはず。
あと一時間寝たって平気。
「……ねよ」
重いまぶたをもう一度閉じた。
寝返りをうつ。
そのとき、フワフワした物を指先に感じた。
枕元に常備している抱き枕のクマさんだ。
そう思ってフワフワした物を抱き寄せて、胸に思いっきり抱きしめた。
ぎゅううぅぅぅ……っ
そのとき、抱き枕がビクッと動いて、
「ひゃ…っ!?//」
しゃべった。
………って、
「クマさんがしゃべったああ!?」
私はびっくりして目を開けた。
すると
そこにいたのはクマさんじゃなくて、真っ赤な顔した男の子の顔だった。
「ぇっ…あ、っと……お、おはようございます…///」
思い出した、昨日拾った金髪の子だ。
「わわっ、ごめん!苦しかったよね」
ベッドに横になったまま、腕を彼から離した。
「あ、らいじょうぶですよ^^……それに…」
「それに?」
聞き返すと、彼はまた顔を真っ赤にして、
「や、やっぱりにゃんでもないです…!!////」
頭から布団をかぶって真っ赤な顔を隠した。
「なによー!気になるじゃんー」
私が布団をひっぺがす仕草をすると、彼は布団から目だけのぞかせた。
「き、嫌いににゃらない…?」
上目遣いで言う。
か、可愛いなあ…///←
「ぜえーったい嫌いにならない!」
自身たっぷり言い切ると彼は相変わらず半分顔を隠したまま、小さな声で…
「そのっ……お、お姉さんに、ぎゅうってされるの……好き、だから……////」
それだけ言うとまた頭から布団をかぶってしまった。
こ、これは…////!
これは、「もっとぎゅうってして?」って言ってるんだよね////!!?
私は急いで布団をひっぺがして、驚く彼を思いっきり抱きしめた。
「ぎゅううううう!!!//」
「ふぇ!?///お、おねえさ…//」
「そんなにやってほしいならいくらでもやってあげようじゃないの!///」
ぎゅううぅ…!
「ひゃ…お姉さん苦しいって…///」
いや、もうそんなこと言われても止めらんない。
だって可愛すぎる。
君が可愛すぎるのが悪い////
今だって、苦しいとかいいながら、小さな手が私を弱々しくだきしめかえしてる。
ああ、幸せだなあ///
レンくんなう!!( ^ω^ Ξ ^ω^ )※作者より→←8.はじまり
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yuna - hshshshs絵上手いですねレンきゅんかわゆい! (2023年3月12日 15時) (レス) @page10 id: 55d74b4e7b (このIDを非表示/違反報告)
ユカ - これは個人的な意見ですが呼び方はご主人様やお姉さまでもいいと思います (2018年6月2日 19時) (レス) id: a0d58c73ef (このIDを非表示/違反報告)
夢と希望 - ショタレンカワイ〜 (&∀&) (2015年7月8日 16時) (レス) id: 69ebea85fd (このIDを非表示/違反報告)
ミライ@破壊神(プロフ) - マスターかな(鼻血← (2015年1月20日 16時) (レス) id: 3ecc5e2a37 (このIDを非表示/違反報告)
アヤ - 私もレン廃です!私は、マスターがいいと思います!最後の絵を見たら鼻からケチャップが…(笑) (2014年9月17日 15時) (レス) id: 77cdf2dfc4 (このIDを非表示/違反報告)
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