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6.マスターは、 ページ6

3分くらいたっただろうか。


しばらくすると落ち着いたようで、彼は少しずつ泣き止んできて、私を見上げた。


「ごめんにゃしゃい…っ、迷惑…かけて…。もう、らいじょぶ、…ッらから」


そう言ってふらつく足で立ち上がった男の子。


「ま、待ってよ!……どこ行くつもり…?」


捨てられた子供に、行き場所なんてあるのだろうか。


そんなわけない。


「………うちに、帰ります」


「そんなっ、…君を捨てた人の所にどうしてそこまでして戻ろうと思えるの?なにがそこまで…」


彼の考えが理解できずに問い詰めると、彼は下を向いてから言う。


 


「僕には、マスターしかいにゃいんです…。」





「………」


声を失った。


 


「それに、マスターは、僕のこと嫌いだったかもしれにゃいけど、それでも僕を家に置いてくれました。マスターは優しい人れす。」





笑ってた。彼は眉を下げてへらっと笑った。





「……でも、現に今 君のことを家に置きたくなくなって、…君を捨てたんだよ?」




自分でもどうかと思う台詞だった。


でも、彼はそこまで気にした風は無く、あっけらかんと、


「ああ、そっか……しょーだった はははっ」


 
どうして笑えるの?





「じゃあもう僕はゴミれすね…。ゴミ捨て場でしゅーしゅーしゃを待っておこうかな」


「やっ、やめてよ!そんな冗談…!」


私の脳裏に、大量のゴミと一緒に焼却炉で焼かれる彼の姿が浮かんだ。


恐ろしくなってすぐにその想像を打ち消した。

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作品ジャンル:恋愛
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yuna - hshshshs絵上手いですねレンきゅんかわゆい! (2023年3月12日 15時) (レス) @page10 id: 55d74b4e7b (このIDを非表示/違反報告)
ユカ - これは個人的な意見ですが呼び方はご主人様やお姉さまでもいいと思います (2018年6月2日 19時) (レス) id: a0d58c73ef (このIDを非表示/違反報告)
夢と希望 - ショタレンカワイ〜 (&∀&) (2015年7月8日 16時) (レス) id: 69ebea85fd (このIDを非表示/違反報告)
ミライ@破壊神(プロフ) - マスターかな(鼻血← (2015年1月20日 16時) (レス) id: 3ecc5e2a37 (このIDを非表示/違反報告)
アヤ - 私もレン廃です!私は、マスターがいいと思います!最後の絵を見たら鼻からケチャップが…(笑) (2014年9月17日 15時) (レス) id: 77cdf2dfc4 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:いおん | 作者ホームページ:ないですー。  
作成日時:2012年5月5日 0時

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