35.プリン ページ36
リリィ「おまたせ、ゆっくりしていってね」
そう言ってリリィさんは可愛らしいデザートを運んできてくれた
私はパフェ、リンちゃんはオレンジパフェ、そしてレンくんはプリンアラモード
パフェにはチョコレートがリボンのように掛かっていて本格的なお店の代物のよう
リンちゃんの蜜柑好きもレンくん同様勝手に付いたイメージなのか聞いたら「んーっ、リンはなんでも好き!」と、綻んだ笑顔で言っていた
A「すごい可愛いのに美味しい…………」
リン「でしょでしょー♪」
レン「やっぱりリリィ姉のプリンは天才………」
A「そんなに美味しいの?」
レン「うん、ひとくち食べる?」
え、と反応する隙もなくレンくんはスプーンにプリンを掬い此方へ向けている
A(え?!レンくんが食べていたプリンが食べれる……?!関節キス……………というかその前にレンくんのあーん?!!)
レン「? 食べないの?すっごい美味しいよ」
レンくんは不思議そうに伺ってくる
その表情から、私の考えていたようなものは彼の中には一切なく、ただ自分の好きな物を共有しようとしてくれる純粋さ、そして幼さまでが垣間見えた
つい不純なことを考えてしまった自分を恥じる
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作者名:夜桜 | 作成日時:2020年11月7日 1時