【VOCALOID】鏡音レンは冷徹王子【鏡音レン】 (ページ22)

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２１．お気に入りの場所ページ22

暫く歩いたあと、リンちゃんとレンくんは立ち止まり、そして扉を開けるような音がした

リン「はいっ、A！目を開けていーよ！」

そう言われ目を開けると、そこには………

A「綺麗………！ここは…屋上？」

そう、この街一面を眺めることが出来たのだ

そうして、周りには色とりどりの様々な植物があった

リン「そーだよ！すっごくいいところでしょ！嫌なことがあったりー、考え事したいときはいっつもここに来てるんだー！」

レン「授業さぼるときも、でしょ？」

そう言ってレンくんは笑った

リン「もーっ、レンだってそーでしょ！」

A「え、鏡音くんもさぼったりするの？」

リン「そーだよ！ていうか、なんでリンがさぼるのは疑問に思わないの！」

A「リンちゃんはその…イメージ通り、というか…」

リン「ひっどーい！リンは優等生なのに！」

こんな話を暫く続けていたら、リンちゃんが突然真顔になり、口を開いた

リン「その………A？聞きたいことがあるんだけど…………」

さっきまでの笑顔は消え、真剣な顔で話しかけられ、思わず背筋が伸びた

A「えっ、いいよ？何？」

リン「その……… 手。いつまで繋いでいるの？」

リンちゃんの目線の先を見ると、レンくんと繋がっている私の手が目に入った

A「えっ？！」

屋上の景色に夢中になってしまい、繋いでいたことをすっかり忘れてしまっていた

A「ごっ、ごめんなさい！鏡音くん！」

そう言って、慌てて手を解いた

レン「いや、大丈夫だよ」

リンちゃんもレンくんも笑っていた

気がついていたなら、最初から言ってくれてたらよかったのに………！