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#05 事件 ページ5

AM7:00〜
誰も起きてない。よし、散歩に行こう。
とにかく、リンとミクオには転生について知られたくないから、
一緒に行動したくなかった。

周りがおかしい。
何か… 私を見てヒソヒソ言ったり笑ったり。
私… 何か変かなあ。

人の気配を後ろからふと感じた。
疑問に思った私は、ゆっくりと振り返った。
「バシャアッ」という効果音がよく似合う勢いのある水温が響いた。
夏なのに、体中から寒気を感じる。
汚い水が、私の髪から滴り落ちた。
地面に落ちて、砕け散った氷たち。
周りの笑う女の子達。
バケツを持った一人の女の子が私を睨み、口を開いた。

「レン様の家に上がり込んで… 物もらって調子乗ってんじゃないわよ」

上がり込む? …貰う? …調子乗ってる?
「あの… 言ってる意味が分からn

「へえ… しらばっくれるつもりなんだ…最低女」

「ちょっと待って!何の話!?私本当にわからないの!!」

私がそう言うと、他の女の子が声を出した。
「てかさぁ… どんなやり方?卑怯じゃね?」
「カネでしょ …金しかないわよ」
「いくら出したのかしらないけど… 金使うなんて卑怯すぎ」

「意味がわかりません」
私がそう言うと、集まっている女の子全員に睨まれた。

「まずさぁ。その指輪はどう言い訳するわけ?」

「金渡して 貰ったんでしょ。最低」
「酷過ぎ」

そんな私を責める言葉が飛び交う中。
私に水をかけた女が鞄から一枚の写真を取り出す。

「この写真に関しては、言い訳出来ない、よね?」
昨日の夜中の写真。暗くてわかりにくいけど…
間違いなくレンが私を抱きしめてる瞬間だった。

…でも、どうして?そんなことでそんなに責められるの?

「ねえ、何してるの?いじめ?脅迫?」
黒髪でサングラスをかけた長身の男性が割り込んできた。
聞き覚えのある、声。

「KAITOじゃない?声的に」
「えー、でもKAITOは蒼髪だよ?」

そんな女の子のヒソヒソ声が聞こえた。

「ダメだよー。陰口は。最低人間の証拠だよ?」
そう言った男性。
「あの…KAITOさんですか?」
「…KAITO?僕はそんな人、知らないよ」

「ところでさ…君たちは朝早くからこんな所で何をしてるのかな?」
「えっと…その…

「何でこの娘を責めてるか、その理由を言えって言ってるんだ、わかるかい?」
「えっと…その女が私たちのレン様に卑怯な手を使って接触しやがったから…

「証拠は?」

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アソパソマソ - いっそのこと小説になったらどうでしょうか?文章上手すぎです!! (2017年6月10日 10時) (レス) id: f16cde6fb9 (このIDを非表示/違反報告)
ciel - 久々に来た!やっぱいいわ。笑更新大変だろうけど楽しみにしてますー笑頑張って下さい!! (2014年8月19日 15時) (レス) id: 2387ee59ac (このIDを非表示/違反報告)
セイゴ - めっちゃつづき気になる! (2014年2月26日 23時) (レス) id: fd283af571 (このIDを非表示/違反報告)
セイゴ - 更新がんばれえええええええ (2014年2月24日 23時) (レス) id: fd283af571 (このIDを非表示/違反報告)
きえ - やっばー! 久々に読んだら泣けるーー!ヘタレンさん!才能有りますよ絶対!これからも応援してます! (2014年2月12日 3時) (レス) id: e0b46d0f43 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:へたレン娘 | 作成日時:2013年4月1日 21時

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