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#19 ページ20

広場のベンチに腰掛け、暑さに耐え忍ぶ時間。
手元にはうちわくらいしかないが、Aの為なら何時間でも待ってやろう。とかカッコつけるが、暑い。

「すいません...待たせてしまって!!」
浅葱色の美しい髪を後ろで束ね、白い浴衣を身に纏った姿で現れる。
記憶を無くしてしまっても変わらない美しさ。昔の恋愛戦争を思い出すと凄まじいな。

「いいんだよ?」
優しく頭を撫でると、恥ずかしそうに頬を染めて俯いてる。可愛い。

「えっと...レンさん...カッコイイです...!!」

突然上目遣いで見たと思えば。
お世辞なんて...でもAに言われると凄く嬉しいんだよな。

「あんがと」
そう返すと、嬉しそうに笑った。

「花火始まるのは8時から、なんですよね?
それまで色々廻りましょう!」
俺の袖を掴んで、にこっと笑った。

初々しい、カップルみたいだな。
まあ...片思いなんだけど。

いつか
思い出してくれたら。

それは
いつのことだ?

そもそもなんでこんなことが?

疑問が生まれては解決しようと脳が働き、また新しい疑問をつくる。

「A」

「なんですか?」

「もしもさ」

「はい」


「やっぱなんでもない」

どうしても聞きたかった。
聞きたかったのに。
答えを知るのが怖かった。

【もしも俺のことを思い出せるとしたら】
【お前は思い出すことを願うのか】
【それとも、このままを望むのか】

苦しむ覚悟はできているから
もう一度。もう一度だけでいいから。

俺の方を見てくれよ。

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アソパソマソ - いっそのこと小説になったらどうでしょうか?文章上手すぎです!! (2017年6月10日 10時) (レス) id: f16cde6fb9 (このIDを非表示/違反報告)
ciel - 久々に来た!やっぱいいわ。笑更新大変だろうけど楽しみにしてますー笑頑張って下さい!! (2014年8月19日 15時) (レス) id: 2387ee59ac (このIDを非表示/違反報告)
セイゴ - めっちゃつづき気になる! (2014年2月26日 23時) (レス) id: fd283af571 (このIDを非表示/違反報告)
セイゴ - 更新がんばれえええええええ (2014年2月24日 23時) (レス) id: fd283af571 (このIDを非表示/違反報告)
きえ - やっばー! 久々に読んだら泣けるーー!ヘタレンさん!才能有りますよ絶対!これからも応援してます! (2014年2月12日 3時) (レス) id: e0b46d0f43 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:へたレン娘 | 作成日時:2013年4月1日 21時

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