#18 夏祭り【レンside】 ページ18
8月も半ばになり、とあるイベントが近づいてくる。
あの公園で、夏祭りが開催される。
俺たちの出会いの場所…って言っても
俺がAにプロポーズした場所…って言っても
Aは覚えてないんだよな。
「あのさ、A」
「なんですか?」
可愛いきょとんとした表情で俺を見つめる。
「ここから少し離れたところで、明日夏祭りがあるんだけど…」
「行きたいです!!」
言いかけたところでAは即答した。
「ミクオやリンも一緒ですかね?」
「えっと…」
本当は… 二人きりがいいけど。
Aが望むなら仕方ないよな…。
「私、レンさんと一緒に夏祭り行きたいです。
…ダメですよね?レンさんはリンと姉弟なのに」
「まじで?いいの?二人きりで」
聞いてみた。
「私は… 二人きりがいいです」
そう言うと恥ずかしそうに胸にしがみついてきた。
忘れてしまったのは悲しいけど…案外これもいいかもしれない。
「いいよ、じゃあカッコイイとこみせてやるよ!!」
「レンさんは元からカッコイイ、ですよ?」
顔を真っ赤にして俺の胸に張り付いてくる。可愛い。
俺はその細い体を抱きしめて、笑った。
「俺は、お前がどうなろうと大好きだよ。」
Aは恥ずかしそうにしがみつくだけで、何も言葉を発しない。
お前が俺のことを忘れようと
お前が死んで幽霊の姿であっても
たとえゾンビであっても。
俺が愛せるのはお前だけなんだ。
17年前から、今も、愛してる。
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アソパソマソ - いっそのこと小説になったらどうでしょうか?文章上手すぎです!! (2017年6月10日 10時) (レス) id: f16cde6fb9 (このIDを非表示/違反報告)
ciel - 久々に来た!やっぱいいわ。笑更新大変だろうけど楽しみにしてますー笑頑張って下さい!! (2014年8月19日 15時) (レス) id: 2387ee59ac (このIDを非表示/違反報告)
セイゴ - めっちゃつづき気になる! (2014年2月26日 23時) (レス) id: fd283af571 (このIDを非表示/違反報告)
セイゴ - 更新がんばれえええええええ (2014年2月24日 23時) (レス) id: fd283af571 (このIDを非表示/違反報告)
きえ - やっばー! 久々に読んだら泣けるーー!ヘタレンさん!才能有りますよ絶対!これからも応援してます! (2014年2月12日 3時) (レス) id: e0b46d0f43 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:へたレン娘 | 作成日時:2013年4月1日 21時