#17 それまで【レンside】 ページ17
その日、良く分からないまま良く分からないことを告げられた。
聞いた話、なにかのショックで俺の記憶が無いらしい。
「すいません...いつか思い出すまで...時間をください。」
俯いて呟くAの悲しそうな顔を見ると泣きそうになった。
「何があったか...私にもわかりません。どうしても貴方の事が思い出せません。なにがあって...貴方と私がどのような関係なのか。すべてわかりません。」
Aは黙々と話し、静かに頭を下げ、また謝った。
「謝んなくていいよ。ゆっくり思い出して」
俺は無理に作った笑顔でAに微笑みかけた。涙をこらえながら。
「レンさん...」
少し安心した表情で微笑んだ。
「隣にいてもいいですか?レンさんの隣、まるで私の居場所みたいに心地よくって」
「勿論。俺の隣はお前以外許さない。」
そう言って隣に座ったAを抱きしめた。
記憶をなくしても、優しく笑うAはやはりどんなになっても俺の最愛の人だ。
そう確信して、いつまでもぬくもりに触れていたいと。
Aをずっと優しく抱きしめた。
俺の記憶を無くしたお前の目には
俺の姿は一体どのように映っているのだろう。
#18 夏祭り【レンside】→←#16 記憶【ミクオside】
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アソパソマソ - いっそのこと小説になったらどうでしょうか?文章上手すぎです!! (2017年6月10日 10時) (レス) id: f16cde6fb9 (このIDを非表示/違反報告)
ciel - 久々に来た!やっぱいいわ。笑更新大変だろうけど楽しみにしてますー笑頑張って下さい!! (2014年8月19日 15時) (レス) id: 2387ee59ac (このIDを非表示/違反報告)
セイゴ - めっちゃつづき気になる! (2014年2月26日 23時) (レス) id: fd283af571 (このIDを非表示/違反報告)
セイゴ - 更新がんばれえええええええ (2014年2月24日 23時) (レス) id: fd283af571 (このIDを非表示/違反報告)
きえ - やっばー! 久々に読んだら泣けるーー!ヘタレンさん!才能有りますよ絶対!これからも応援してます! (2014年2月12日 3時) (レス) id: e0b46d0f43 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:へたレン娘 | 作成日時:2013年4月1日 21時