#13 死神様 ページ13
「じゃあ、俺は仕事に行ってくるから、お仕置きを楽しみにここで、待ってるんだよ?Aちゃん。逃げ出すなんて…
考えないでね?」
そう言って玄関の鍵を閉めた。
どうしたらいいの?
このままじゃ私は…死ぬんだよね?
『独りでどうにかするなんて、不可能なことを考えないでね…?』
『アタシが助けてあげるわ。』
私の死神様、MAYUの声が何処かから聞こえた。
『今からアナタをここから出してあげるわ』
「本当?」
『ええ。勿論。その代わり、条件があるのだけど…
大切な人との記憶を消させてもらうわ。』
大切な…人?
『これをするにはエネルギーが必要なの。アナタが現段階で一番大切と思ってる人との生前の思い出も…すべて全て消させてもらうわ。』
そういうと、静かな微笑む声が聞こえた。
大切な…人との記憶。
私は…
未来が見えているから。
未来予知が出来るわけじゃないけれど。
誰だって容易に展開は想像できる。
嫌だ。そんなの嫌だ。
やっと…出会えたのに。傍に居れると思ったのに。
レンとの全ての思い出も何もかも。
消え去ってしまう…んだろうな。
必死にほかの人を頭に浮かべようとも脳裏から離れない、レンの名前。レンの声。レンの笑顔。
『タイムリミットよ』
そういうと、よく知った部屋に私を送った。
私の部屋。
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アソパソマソ - いっそのこと小説になったらどうでしょうか?文章上手すぎです!! (2017年6月10日 10時) (レス) id: f16cde6fb9 (このIDを非表示/違反報告)
ciel - 久々に来た!やっぱいいわ。笑更新大変だろうけど楽しみにしてますー笑頑張って下さい!! (2014年8月19日 15時) (レス) id: 2387ee59ac (このIDを非表示/違反報告)
セイゴ - めっちゃつづき気になる! (2014年2月26日 23時) (レス) id: fd283af571 (このIDを非表示/違反報告)
セイゴ - 更新がんばれえええええええ (2014年2月24日 23時) (レス) id: fd283af571 (このIDを非表示/違反報告)
きえ - やっばー! 久々に読んだら泣けるーー!ヘタレンさん!才能有りますよ絶対!これからも応援してます! (2014年2月12日 3時) (レス) id: e0b46d0f43 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:へたレン娘 | 作成日時:2013年4月1日 21時