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.
「・・・。」
楽屋を出ると、廊下の壁に相葉くんが凭れ掛かっていた。
相葉くんは、優しい笑みを浮かべていた。
「・・・聞いてたの？」
「・・・。」
「もう、俺の役目はおしまい。
和は俺の元には戻ってこない。」
「・・・そっか。」
彼は、そう答えただけだった。
少し、思いを吐き出したい気がした。
「最初から、こういう運命だったんだと思う。
あの二人は結局結ばれる運命だったんだ。
それで和が幸せならいいって。」
「・・・うん。」
本当にそう思ってたんだ。
ついさっきまで。
だけど気付いた。
そんなの綺麗ごとだって。
ただ、失恋する運命の俺を正当化する、美化する理由だったんだって。
だって、
本当は、本当は、
「・・・でも、ほんとは違う。
最後まで俺を選んでほしかった。
大野さんの所に行ってほしくなかった。」
「・・・。」
「・・・ハハッ。何でだろ。
矛盾してるよな俺………」
「翔ちゃん。」
一瞬何が起きたか分からなかった。
相葉くんに抱きしめられたのだと気づいたのは、
少し経ってから。
久しぶりに感じる温もりだった。
何故だか、涙が溢れた。
どうして。
どうしてここにいるの。
どうして何も言わないの。
どうして涙が溢れるの。
どうして俺を抱きしめているの。
「・・・どうして。」
出た声は掠れていた。
「・・・今は何も考えないで。」
もう少しだけこうさせて。
そう、貴方は言った。
.
.
何も考えないのもいいのかもしれない。
きっとこれからも俺はこの恋を引きずるんだと思う。
泣きたいときもあるかもしれない。
だけどそれでいい。
時々立ち止まってもいい。
歩き出せれば、それで。
信号が変わったとき一歩踏み出せればいいんだ。
そしてその時、
隣に誰かいてくれたら。
それはきっと幸せなんだ。
「青信号っていうけど、ほんとの色は緑だよね。」
そう、貴方は言ったっけ。
赤から緑に変わるシグナル
end.
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あんずみんと(プロフ) - ナビさん» 了解です！お待ちください(●´ω｀●) (2017年12月6日 21時) (
レス) id: 9bdb6ebf5b (このIDを非表示/違反報告)
ナビ - はじめまして！リクエストよろしいでしょうか？松原.のすばるくん受けで、リアル設定でお願いしたいです！甘々な感じで‥よろしくお願いします(*´∀`*) (2017年12月5日 20時) (レス) id: 0d0e39877c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あんずみんと | 作成日時：2017年3月30日 20時
