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何回か口付けを交わしていくうちに彼の甘さに酔いつぶれた私は腰が砕けるように彼の胸板に寄りかかり止まらない息切れを整えていく。
「……灰谷蘭」
「…え？」
「ハイ、名前で呼んでみて」
彼の胸でへばる私を他所に名前を呼べといきなり言い出した彼のペースに着いていけない。
「ほら、早く」
「…ら、らん…さん、」
「ん、合格」
「君は？」
彼の名前を呼ぶと満足そうにそう微笑む彼は私の名前を聞き出し始める。
「…Aです」
「Aね、りょーかい」
昨夜身体を重ねた者とは思えないほどの会話の内容に複雑な気持ちが隠せない私は彼から目を逸らし未だ抱き締められている状況に心臓の音が鳴り止まない。
「あ…の、蘭さん…」
「んー？」
「この間の、無かったことにしてもらえませんか…！」
「…この間の？」
「あ…の、そ、そういう事をしたっていうか…」
「あーホテル行ったってやつー？」
「そ、そうです！！」
「んーやだ」
「……」
もしかしたら良い人なのではないかと思った私が馬鹿だった。彼は私の頼みを安易に断る上私の考えている事が全てお見通しのように余裕そうな笑みを浮かべている。
「これでも思い出せない？」
そう言うと隣に居る彼は私の手に指を絡めていく。
彼のその仕草までもが色っぽくて私の顔は真っ赤だったと思う。見覚えのあるその仕草に私は頭を捻らせると一気に脳が覚醒しこの間の記憶が濃くなっていく。
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イオ(プロフ) - 続き楽しみです！更新頑張って下さい！！ (2021年9月5日 19時) (
レス) id: 750e30c04d (このIDを非表示/違反報告)
シーチキン(プロフ) - キュンッキュンッします！！更新楽しみに待っています！ (2021年8月6日 7時) (レス) id: 05900c9320 (このIDを非表示/違反報告)
アオ - 灰谷兄弟好きなので嬉しかったです。続き楽しみにしてます。12年後の竜胆を作ってくれませんか？ (2021年8月3日 4時) (レス) id: 87777bf704 (このIDを非表示/違反報告)
からあげ - 最近軽く蘭に沼ったと思ったらまんまと足元すくわれましたね笑 これからも楽しみに応援してます！！ (2021年7月24日 0時) (レス) id: 6987777c86 (このIDを非表示/違反報告)
からあげ - 最近軽く蘭に沼ったと思ったらこの作品でどハマり…笑 これからも楽しみに応援してます！！ (2021年7月24日 0時) (レス) id: 6987777c86 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：レモン
| 作成日時：2021年7月19日 0時
