純愛じゃない【灰谷蘭】

sweet×sweet ページ6

しばらく歩いた後とあるバーに連れてこられた私は彼の隣の席へと誘導される。周りにお客さんは居なかったものの学校の制服のままの私はこのマズイ状況からいち早く逃げ出したかった。

「え、えっと…私制服です、」

「知ってる」

「あ…の、この格好は…さすがにマズイんですけど…」

「えーなになに、今ここで脱がして欲しいってこと？」

「…っはぁ！？」

彼の言葉に顔が真っ赤になった私は威嚇するように彼を睨む。そんな私の様子を面白おかしそうにテーブルに頬ずえをつく彼は18歳とは思えない色気で直視出来なかった。

「どう？ちょっとくらいは思い出した？」





そう言い、私の腰に手をまわしてくる彼に振り回されすぎている私は思考が鈍り、考え事が出来る状況では無かった。そんな私を見て彼はふっ、と笑い置いてあった手で腰辺りを撫でるようにして私を翻弄する。
咄嗟の快感でひっ…と声が出た私は更に顔に熱が溜まり身体の反応を止めれない。









「…ほんとかわいー」









私の反応を見て彼は私の耳元に顔を近づけ甘い言葉を溢す。彼からの甘さに着いていけなかった私は潤む目で必死に彼の服にしがみついた。
そんな私を見て少し目を見開いた彼は私の後頭部へと手を回し安易に私の唇を奪った。

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