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後から付いてくる聞いたことある足音。
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智「ここ。使って？
何か分からないことあったら聞いていいから」
和「あ、はい。あざっす。」
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きっと気付かれてない。
大丈夫
俺だって相手は気づいてないはず。
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雅「え？新人君？
名前なーにっ？」
和「二宮です。よろしくお願いします」
雅「おー！二宮くんかっ！
んじゃ、そーだな…
ニノにしよっか！呼び方！」
和「なんでもいいっすよ、笑
小さい頃からそう呼ばれてるんで笑」
雅「やっぱり！？
良かった良かった〜そうしよ〜っと」
和「どうも、笑」
.
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俺を挟んで2人で話してる間も
ﾄﾞｸﾄﾞｸっと心臓の音が聞こえる。
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この10年間味わうことのなかった心臓の音に襲われてる
.
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和「あ、すいません
大野さん。一応担当の発注先のリストとか貰えます？」
智「え？あ。うん
ちょ、ちょっと待って」
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ガタガタとファイルが並ぶ本棚を漁り
リスト表を探すけど
今はそれどころじゃない…
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なんでここに？？
ニノが…
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もう絶対会いたくないと思ってたのに。
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智「これに、全部乗ってるから…」
和「はい、」
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ちょん、と相手の手が触れる
智「…！/」
バタンっ、！
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手から落ちる大きいファイル
.
智「ご、ごめんっ」
和「いや、大丈夫っす。」
.
落ちたファイルを拾おうと
しゃがむと
もう1人しゃがみこむ足。
和「大丈夫ですか？」
智「え、だ、大丈夫」
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作者名：ひかり | 作成日時：2018年6月26日 5時
