【カゲプロ】君の瞳に映るのは【カノ】

第九話 心の支え ページ9

『ごちそうさまでした』


よし、部屋に戻ろう


カ「姉………A、話したいことがあるから後で僕の部屋に来てくれない？」


話か………なんだろう


* * *


『カノ？話って何？』

カ「うん、大事なことだからよく聞いてね。A……

…僕と別れてほしいんだ」


え…なんで……！？


『なんで！？どうして！？何が嫌なの！？』

カ「僕じゃないよ、君だよ。姉ちゃんだと思われるの嫌でしょ？だからあんなに…

………辛そうな顔するんでしょ」


嫌だ、確かに嫌だよ……でも…………！


『愛してもらえない方がもっと嫌だ！！

だから、お姉ちゃんだと思っていいから………愛して……？』


本当はお姉ちゃんだと思われるのは嫌だ。嫌いだから、憎いから


でも、そうしないと愛されないのなら…

私は自分を捨てることができる


* * *


どうして…？どうして僕なの……？


僕のどこがいいのか分からない


僕はAの実の姉を助けてやれなかったのに…


カゲロウデイズに行くのを阻止できなかったのに……！


それに、僕は君を姉ちゃんとしか見てあげられていない


それでも、僕が好きなんだね。ならもっと利用するよ…？


姉ちゃんだと思って心の支えになってもらう。後悔なんかしないでね？


カ「良いよ、ちゃんと姉ちゃんになれるなら愛してあげる」


そして君は辛そうで嬉しそうな顔をした


僕は本当にクズでどうしようもない

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