【カゲプロ】君の瞳に映るのは【カノ】

第二十三話 姉ちゃん ページ23

カノ視点

僕はアジトをでて姉ちゃんの墓に来た


姉ちゃん、やっぱり死んだんだ……


カ「あれからもう二年かー……」


僕は声のトーンを明るくして墓に向かって話かける


カ「そうそう、キドあれから姉ちゃんの換わりになるって張り切っちゃってさ

あんなに泣き虫だったのに強くならなきゃって言ってね

しゃべり方も無理して変えて可笑しいでしょ」


そう言って僕は笑ってみせる


カ「怒り方なんか、姉ちゃんそっくりでさ、おかげでセトも僕も怒られっぱなしで困ったもんだよ

それに僕はAに告白をされちゃって………

あ、そうだそうだ。新団員どうだった？びっくりした？

キドが団長ってだけで笑えちゃうのに、キサラギちゃんなんて団長さーんなんて言っちゃってさ

セトもずいぶん楽しそうだしいっきに、賑やかになって………


……なんで、死んじゃったんだよ…姉ちゃん………」


僕はうつむきながら静かに呟いた


カ「さて…そろそろ片付けて帰らないと、あんまりのんびりしてらんないし

と、そのまえに……人の一人言を盗み聞きなんて関心しないよ、エネちゃん」


そういうと携帯にエネちゃんが不満そうな顔をして出てくる


エ「別にそんなつもりは…」


そんなエネちゃんに僕は笑う


カ「で、どうしたの？僕の様子を見に来るなんてずいぶん優しいじゃない」

エ「だ、だって…気になるじゃないですか！私の体のこと知ってるみたいだし……」


あぁ、なんだそんなこと

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