12月*86 ページ7
『....なんでっ。さらって、そんなこと言うわけ?』
ズルすぎる。私の心情もわからないくせに。
訳がわからないよ。
空回りしてる。そんなのわかってる。自覚してるつもりなのに。
「当たり前だろ。」
そういって、千尋は私が千尋の方を見るように仕向けた。
.......千尋の冷たい手は私の顎に触れられてるのが分かった。
え。これって、顎クイってやつ?
私はそれに気づいてしまったから目をそらす。
まともにみちゃあいけない、行けない気がする。
「こっちみろよ。アホ。」
『だ、だめ。無理。』
「強行手段に出るけど?」
『な、なにそれ。意味わかんないよ。勝手にやれば!?』
動揺してなにいってるんだろう。私は。
なんでこうなったの?
「へぇ。いいんだ?」
あぁ、千尋に火をつけちゃったらしい。
恐る恐る千尋を見ると狙いを定めているようなニヤリとした顔でこっちをみていた筈だった。
.......一瞬にして思考回路が閉ざされる。
唇を重ねられてる。
=キスされてる。
親もいるのに。もしかしたら部屋にはいってくるかも知んないのに。なにかんがえてるの?
だけど、心は千尋を求める。
止めなきゃ行けないのかもしんないのに。
もっとして。と求める。
親にみられてしまうかもしれないそれすらも気にせずにいるような気がする。
そんな事を考えていたら唇が離れていくのが分かった。
「ごちそうさま?A。」
『.......ねぇ。なにかんがえてるの?』
「いや、なにも?あえていうなら。お前の心情くらいわかってるに決まってるだろアホ。
お前の全てを知るのはオレだけでいい。」
.....あぁ。そっか。
そういわれてわかった。
空回りしていたのかもしれない。それでも千尋は私を見ていた。
千尋を見ていれば良かったことに分かってスッキリした。
『ねぇ、千尋。もう一回して....。』
分かったらなんか、欲が出てきた。
千尋の温度だけを知りたい。
「.....あと一回だけな?」
そういって、今度は優しくキスされる。
この、空間だけが私には心地よかった。
思わず、涙が流れてきた。キスされてるのにね。
心の隙間を埋められてるようで良かったんだ。心地よかったとても。
そして、唇が離れた。
「これで、満足かよ?」
『.......うん。』
「これから、覚悟しておけよ?歯止め聞かなくなってもしらねーから。」
『........そんなの、とっくにできてるよ。』
「へぇ、いったな?」
_____私と同じく千尋にとって。心を埋められるのは私だけだよね?
100人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
怜巫女 - 緑桜しぇくあさん» こんばんわ。お久しぶりです。 突然の更新ですみません......。 また、ストーリーを見たいといってくださって嬉しいです! ちょっとでもがんばろうとおもうのでよろしくお願いいたします! (2017年1月6日 1時) (レス) id: 5d56d42fa2 (このIDを非表示/違反報告)
怜巫女 - 未來さん» こんばんわ。お久しぶりです。 突然の更新で戸惑わせてしまって申し訳ないです。 ストーリーを見たいといってくださってほんとに嬉しいです。 コメントありがとうございました (2017年1月6日 1時) (レス) id: 5d56d42fa2 (このIDを非表示/違反報告)
緑桜しぇくあ(プロフ) - お久しぶりです!私はまたここのお話見たいです! (2017年1月5日 14時) (レス) id: 8d60de39c9 (このIDを非表示/違反報告)
未來(プロフ) - お久しぶりです!久々に更新されててえっ?と思いました笑私はまたストリーが見たいので進めて欲しいです! (2017年1月5日 0時) (レス) id: ebe3b2c702 (このIDを非表示/違反報告)
怜巫女 - 未來さん» ありがとうございます。どんなことがあっても完結させるつもりでちゃんといます。 楽しみにしてるといってくださってすごく安心できました。ほんとにありがとうございます。 (2016年8月24日 23時) (レス) id: 5d56d42fa2 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:怜巫女 | 作成日時:2016年8月22日 11時