検索窓
今日:5 hit、昨日:1 hit、合計:18,974 hit

1月*92 ページ13

やっぱり、予想どおりで混んでいた。

そりゃあそうか。
バスでたっているがギューギューで狭かった。

『千尋、大丈夫?』

千尋の声が聞こえないからそう、問いかける。

「あ、あぁ...ギリギリ。
これ、いつつくんだよ。」

『あと、もうちょっと...10分くらい。』

「マジかよ....。」

10分ってあっという間なようで結構長い。
ギューギューだからか余計に。

バスの人混みから解放された時にはかなり体力を持っていかれた気がする。

『や。やっと。解放された...』

「だな...さ、はやくいくか。」

そう千尋がいえばサッと私の手を取り歩き出した。
ほんと、手を取りにいってほしかった事がなんとなくわかったのだろうか...ちょっと嬉しかった。

「清水寺はいったら、何願うんだ?」

『えー、いったらつまらなくない?』

「それもそうだな。」

歩きながらよくある会話をする。
今年一年はどんな年になるのかとても楽しみだった。

そう思ってた時だった。

「神代先輩?」

『えっ?』

この声...え?

「A?どうかしたか?」

千尋は立ち止まってそう聞いた。
ってことは千尋には聞こえてないらしい。

『後輩の彩ちゃんの声がしたから..。』

私は辺りを見回すと、目があった。

「やっぱり!神代先輩だ。」

彼女は私の目の前まで来て挨拶をする。

「始めまして!西城彩です。
神代先輩おひさしぶりです!それと...卒業生である黛さんですね。」

「オレのことしってるのか。」

「はい。部室から色々な物出てきてますから。写真フォルダーに神代先輩が1年の時のスタメンの皆さんと神代先輩が写ってる写真と名前がかかれてましたから。」

『あるんだ...白銀監督。持ち帰らなかったんだ...。』

「はい。洛山は監督が変わってしまいましたから。
強豪なのは代わりはないんですけども。
もう、私も引退してしまいましたが。」

『そっか。3年間お疲れ様。』

わたしにとってはじめての後輩だった彩ちゃん。
監督が洛山を離れて1年がもうすぐたつのだと実感してしまった時は早かった。

「ありがとうございます。先輩も、元気そうでよかったですよ。
それでは、また。」

『うん。彩ちゃん。またね。』

久しぶりにみた彩ちゃんの笑顔は私の心のなかにとても記憶が残った。
そうとても。

『さ、千尋。ごめんね。はやくいこ!』

「ん、あぁ。午後ゆっくりできないしな。」

『そういうこと。』

再び私たちは清水寺を目指して歩き進み始めた_

1月*93→←1月*91



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (31 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
100人がお気に入り
設定タグ:同居生活 , 黛千尋 , 黒バス   
作品ジャンル:恋愛
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

怜巫女 - 緑桜しぇくあさん» こんばんわ。お久しぶりです。 突然の更新ですみません......。 また、ストーリーを見たいといってくださって嬉しいです! ちょっとでもがんばろうとおもうのでよろしくお願いいたします! (2017年1月6日 1時) (レス) id: 5d56d42fa2 (このIDを非表示/違反報告)
怜巫女 - 未來さん» こんばんわ。お久しぶりです。 突然の更新で戸惑わせてしまって申し訳ないです。 ストーリーを見たいといってくださってほんとに嬉しいです。 コメントありがとうございました (2017年1月6日 1時) (レス) id: 5d56d42fa2 (このIDを非表示/違反報告)
緑桜しぇくあ(プロフ) - お久しぶりです!私はまたここのお話見たいです! (2017年1月5日 14時) (レス) id: 8d60de39c9 (このIDを非表示/違反報告)
未來(プロフ) - お久しぶりです!久々に更新されててえっ?と思いました笑私はまたストリーが見たいので進めて欲しいです! (2017年1月5日 0時) (レス) id: ebe3b2c702 (このIDを非表示/違反報告)
怜巫女 - 未來さん» ありがとうございます。どんなことがあっても完結させるつもりでちゃんといます。 楽しみにしてるといってくださってすごく安心できました。ほんとにありがとうございます。 (2016年8月24日 23時) (レス) id: 5d56d42fa2 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:怜巫女 | 作成日時:2016年8月22日 11時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。