【黒子のバスケ】伝説の双子の物語。Part 8 (ページ49)

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328話　アメリカページ49

青峰「泣かせた。」

A「うるせぇ。黙れ。いろいろあんだよ、こっちは。」

桃井「そうだよ？大ちゃんの知らないところで頑張ってたんだから…！」

涙を拭き、笑顔を向けるさつきが深呼吸をすると次の話のターゲットは俺に向いた。

桃井「先輩、虹村さんには会えたんですか？」

A「会えなかった。つか、アメリカ広すぎてそんなん無理だよ。」

桃井「でもみんなロサンゼルスですよね？」

A「みんな？」

桃井「火神くんも虹村さんもAさんも湊さんも。」

その話に俺は耳を疑った。

みんな同じところにいた…？

修も湊も？

桃井「もちろん、その中でも場所は違うと思うんですけど…。虹村さんと連絡取ってないんですか？」

A「全然。さつき連絡取ってんのか？」

桃井「Aさんがアメリカに行ったっていう話を聞いた後に灰崎くんに聞いて…。」

いろいろと一気に情報が入ってきて意味わからなくてボーっとしていると急に携帯が震える。

誰のかと思って音の鳴る方を見ると俺の携帯がテツヤからの電話がきていることを指していた。

A『はい？』

黒子『火神くんの家にいます。助けてください。』

A『はい…？』

それだけ言うとテツヤは電話を切る。

こいつから電話来ることなんてほとんどないから…。

そう思いつつ２人の方を見ると、さすがテツヤのことを好きなさつきと相棒の大輝と言ったところか、既に片付けの準備を進めていた。

やっぱテツヤから電話来るって異常だよな…。

２人を駅まで送りがてら大我の家に向うと、一歩前を歩いていた大輝が口を開いた。

青峰「あんたさ、アメリカで何してたんだよ。バスケしてたのか？」

A「してたよ。」

桃井「え、でも高尾くんがしてないって…。」

A「和成と真太郎には嘘ついた。向こうでバスケしてたって言って変に期待されるのもめんどいし。あんま留学、うまくいってなかったし。」

誰にも言ったことなかったことを２人に言うと驚いた顔をしてこっちを見てくる。

俺の最後の試練の一つでもあるけど。

A「じゃ、大我の家こっちだから。じゃーな。お前らと試合できてマジでよかった。」

桃井「またやりましょう。今度は絶対勝ちますから！ほら、大ちゃんも！」

青峰「次は本気でな。」

A「おうよ。」