324話 勝て! ページ45
A「大我、鉄平。大輝の本気はこんなもんじゃない。気をつけろ。」
木吉「あぁ…分かってる。」
大輝が昔のように戻ってきた以上、ゾーンに入る可能性が高くなっている。
正直ゾーンに入った大輝は俺でも止められるか分からない。
黒子「あの、火神くん。木吉先輩。ちょっといいですか?」
コートに戻り、3人が作戦を立てているのが見える。
やっぱり桐皇に勝つには大輝を抑えるしかない…。
ギュッと手を組んで目を閉じ、勝利を願う。
相田「A、信じて。みんなを。」
A「分かってる。」
どうやらテツヤの作戦は、ミスディレクション・オーバーフローを使って大輝の視線をシュートする瞬間に移す方法。
それに引っかかった後、大輝がニヤッと笑ったのが見えた。
直感で「来る」、そんな感じがした。
火神「くっそ…!」
その予感は当たり、大我が一瞬で抜かれる。
大輝のスピードは今までの倍ぐらいの速度に見える。
それに、あいつは笑顔だった。
相田「ちょっと一回タイム!これはやばいわ…。」
火神「あの、あいつと一対一でやらしてくんねぇっすか?」
相田「勝算は…?」
火神「ねぇ…っすけど…。なんとなくそんな気がして…。」
A「…そうだな。頼んだぞ。」
火神「うっす。」
大我もあと少しでゾーンに入れる、そんな気がする。
オーバーフローも切れていよいよ本当に大我にかけるしかなくなった。
コートの外に出かけたボールを繋ぎ、鉄平がシュートを決めた時、大我が変わった。
黒子「みんなの思いを背負ったエースは、絶対に負けない!!信じてますから、火神くんを…!」
ゾーンに入ったのか…。
青峰「最高だな、お前!」
2人以外はボールを軽く触ることしかできない。
それぐらいに大輝と大我は異次元の世界にいっている。
終わらないでほしい、とも思った。
でもその時は一瞬で来た。
相田「火神!ナイス!!」
大我が大輝を止めた。
火神「一人分の力じゃねぇんだよ!!みんなのために、絶対ぇ勝つ!!」
A「気引き締めろ!」
勝てる、そういう雰囲気が流れた瞬間に大輝がまたゴールを決めた。
残り3点差、時間もない。
選択肢は1点取った上でのファウルでフリースローをもらい、リバウンドを取るしかない。
笠松「勝てよ誠凛!!」
黄瀬「絶対諦めんじゃねぇ!!」
笠松さんと涼太の応援する声が聞こえる。
勝て…誠凛!!
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0tm3wy536pj2b4m(プロフ) - すごく感動や面白かったです続きが気になる (2019年10月24日 13時) (レス) id: 3a834e2161 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:雪 | 作成日時:2019年8月29日 1時