【黒子のバスケ】伝説の双子の物語。Part 8 (ページ23)

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320話　先輩３人ページ23

試合の後、全てを片付けて帰路につく。

スケジュールの関係で引き分けが起こっても延長戦はない。

よって両校とも次の試合に勝てば決勝リーグに進出できる。

高尾「あ、誠凛さん！！」

今日どこにご飯を食べに行くかという話をしていた時にちょうど後ろから知ってるやつに呼ばれた。

高尾「の、新しいマネージャーさん。一目ぼれしたんでこの後ご飯とかどうですか？」

若干引いてる誠凛のメンバーとニコニコな和成がアンバランスすぎて苦笑する。

っていうか、俺がバレてることに気付いてないのかよ。

A「んだよ、和成。そんなよそよそしい態度すんなって。」

フードを取って和成の頭を撫でると、一気に目を見開いた。

テツヤに言って列を抜けると和成の元に駆け寄った。

A「久しぶり、強くなったな。和成。」

高尾「お久しぶりです。マジすか。ありがとうございます！っていうか、気付いてたら言ってくれればよかったじゃないですか。いつから気付いてたんですか？」

A「試合中。真太郎も和成も俺のことずっと見てくるから。」

高尾「えーっ！真ちゃんには言ってないんっすよ！！」

A「真ちゃん…」

高尾「あ、先輩！！」

謎の真ちゃんに突っ込もうかと思った時に前に秀徳の先輩がいたらしく、和成が駆け寄っていった。

一回戻ってきて、「みんなに言っていいですか？」と聞いてから俺の手を引いて先輩のところに連れていかれた。

A「お久しぶりです。砂白Aです。覚えてますか…？」

大坪「あぁ、もちろん。久しぶりだな。」

木村「どこ行ってたんだよ。急にいなくなって。」

宮地「…。」

宮地さんだけがなぜかそっぽを向いている。

そりゃそうか…。湊との試合。

あんな酷いこと言い捨てて急に消えたから。

A「宮地さん、あの時はうちの兄がすみません。でも俺は砂白Aなんで。」

宮地「兄…？」

高尾「え、宮地さん知らないんすか？伝説の双子！」

A「大袈裟だ、和成。もうあいつと3年ぐらい一緒にバスケしてねぇし。」

少し暗い顔をした俺を見て和成が先輩たちに別れを告げて、次の場所に移動させた。

あ、先輩に言わないでほしいって言うの忘れた…。

ペコっと会釈をすると３人ともニコニコと手を振ってくれた。

いいチームメイトに出会えたな、真太郎。