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308話 アルバム ページ11

-灰崎side-

A「なんだよ。」

灰崎「いや、別に。」


急に呼び出されて帝光に連れていかれ、次は日帰りだって言ってんのにこいつの家に引っ張り込まれた。

俺が来た時恒例の唐揚げを中心とした夜ご飯を作り、食卓を2人で囲む。


灰崎「ん?これってあいつか?」


前来た時にはなかったはずの写真が1枚、机の上に置いてあった。

いつかは分からないけど多分俺が入学する前のAさんと湊さんの写真。


A「あ、ここにあったのか。お前と会う前までアルバムの整理してたんだよ。」

灰崎「見せろよ。」

A「嫌だけど。食え。」


ガンと足を蹴られて食事に集中させられる。

あー。怖い怖い。


A「修はさ、なんて言ってた?俺のこと。」

灰崎「別に何も。ただ俺のことを忘れられるぐらいお前でいっぱいにしろってだけだ。」

A「はぁ?なんだそれ。」

灰崎「知らねぇよ。日本に一人あんたのこと置いて行って心配だったんじゃねぇの?あいつてめぇのこと大好きだろ。」

A「お前が俺らのこと語ってんじゃねぇぞ。」


またAさんに足を蹴られて、結構痛くてちょっと顔をしかめるとその顔を見てまたこいつは笑い出した。

飯を全部平らげて、あいつが皿を洗っている間に俺はさっき言っていたアルバムを盗み見た。

どうやら中学の時のアルバムらしく、大体が部活のやつらで埋められている。

その中でも虹村さんが大半。

1年の初めは湊さんもいたけど、途中からいなくなって虹村さんの量が増える。

あ、俺との写真…。

どんどんめくっていくと、一番最後の写真にたどり着いた。

引退式の時に"百戦百勝"の旗を掲げて笑顔で笑っている2人の写真。

そしてもう一枚めくると手紙が入っていた。


A「趣味悪いな。」

灰崎「うわぁっ!びっくりした…。」


俺から取り上げるとさっきの写真を1つ空いていたスペースに入れて俺の横に座った。


A「また元に戻れるかな。」

灰崎「戻れんだろ。そのためにあんたアメリカ行って帰ってきたんだろ。」


そう言うと珍しいものを見るかのような目で俺の方を見た後に軽くずつかれる。


A「アルバム片付けてるから風呂入って来いよ。どうせ泊まるんだろ。」

灰崎「泊まらせるんだろ。」

A「ご名答。」

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設定タグ:黒子のバスケ , 誠凛 , 帝光   
作品ジャンル:アニメ
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0tm3wy536pj2b4m(プロフ) - すごく感動や面白かったです続きが気になる (2019年10月24日 13時) (レス) id: 3a834e2161 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作成日時:2019年8月29日 1時

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