409話 酔い ページ31
A「修からだよ。俺のプレーオフが終わってから。つかいろんなとこで拡散されてた動画見てねぇの？」
黄瀬「見たっス！」
虹村「見てんなら知ってんだろ…。」
黄瀬「動画も保存してるっスよ！」
何に憧れたのか試合が終わると名前を呼ばれ、そのままプロポーズをされた。
黄色い声に包まれ、恥ずかしさに顔を赤くし静かに頷いた映像は気付いたら拡散されていた。
そしてその動画が再生される。
A「涼太、それもういいから。」
恥ずかしくなって涼太の携帯を隠すようにすると斜め前にいる征十郎に小さく笑われた。
征十郎は、そのまま赤司家を継いだらしく、今も高級そうなスーツに身を包んでいる。
青峰「あれはさすがに俺もビビったわ。」
湊「僕も相談は受けていたから知ってたけどタイミングには驚いたな…。」
虹村「俺らの話はもういいだろ。」
それから、誰が始めたのか昔話をした。
俺らが入学したときのこと。
修がぐれて金髪だった時の話。家族の話。
スタメンになった日の話。
俺らのライバルの話。先輩の話。後輩の話。
俺たちが卒業した後のこと。
高校生の時の話も、高校を卒業した後の話もした。
どれだけ話をしても止まらずに気付いたら日付を超えていた。
関口「さぁてどうする？これ。」
桃井「テツくんは責任もって連れて帰りますね。」
赤司「俺は緑間と一緒に紫原と黄瀬を連れて帰ります。」
湊「そしたら僕と伸介くんで玲くん連れて帰ろうか。」
A「あー。悪い。頼んだわ。俺は修と大輝持ってく。」
話が弾んだと言うことはお酒もそれなりに進んだと言うことで、ほとんどのメンバーがつぶれてしまった。
玲とテツヤが潰れるのは結構意外だったけど…。
俺と大輝…あと実は大我は一応仕事で来ているからホテルを借りている。
それに修も一緒に泊まっているから2人を連れて帰ることにし、みんなとは解散した。
A「悪いな。こんな遅い時間に。」
火神「いや。つか虹村さん背負ってんのにビビったわ。」
結局連れて歩くのがきつくなって大我にも来てもらった。
大輝が文句言いながら大我の横を歩いてる。
火神「早く帰るか。」
A「おう。」
しかし、そう答えた瞬間俺の袖を修が引っ張ってきた。
こいつ起きてんな…。
A「大我、悪い。コンビニ行ってから帰るからさっき戻っといてくれ。」
火神「？…おう！」
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作者名：雪 | 作成日時：2020年3月21日 2時
