４５話 ページ4
ぼんやりと戻る意識
うっすらとした視界に映るのは何かの神、それに群がる天使の壁画
その光景を見て私は、崖崩れに遭った時の事を思い出した
……そうか。きっと私はあの時死んでしまったのだろう
もしかしたら、ここは天国なのかもしれない
だから天使や神様が見えているのか……
そんな事を考えながら、二度目の眠りにつこうと微睡みかけた
ガチャ
ドアの開く音
………私はまだ生きている？
慌てて上体を起こし、眠気のふっとんだ身体を動かして辺りを見回す
どこかの施設の一室の様だ
一人用のベッドがいくつか並び、その中の二つにレイとコウが寝ていた
そして―――――
修道士の様なローブをまとった、見慣れない少年が立っていた
？「おや……目が覚めたのですね、良かったです」
黄土色の瞳を瞬かせた少年は大人びた笑顔で微笑む
その髪は壊れかけた窓から射し込む光を浴び、灰色にも銀色にも見えた
憶測ではあるが、この少年が自分達を助けてくれたのだと悟る
私はベッドから上体を起こした姿勢のまま頭を下げた
貴「私達を助けて下さってありがとうございます。このご恩は……」
？「ああ、いえ。貴女方を助けたのは私の友人ですよ。只今呼んで参りますので、少々お待ちください」
少年がそう言い終わる前にドタドタとした音が近づいてくる
ドアの前で止まったかと思うと、ドンッ！と大きな音を立ててドアが開け放たれた
音の原因であろう人物は、倒れこみながら部屋に飛び込んでくる
その様子から私は、昔同級生が遊んでいた野球のピッチャーがギリギリで駆け込んだ時を思い出し……
っていうか今顔面からこけた？！
貴「だ、大丈夫ですか！？」
見事な転げっぷりに頭の理解が追いつかない
慌ててベッドから飛び降り、その人物……少女に手を差し出す
少女は、パッと顔を上げ私の目を見た
目を引くのは
空色の短髪にリボン付きのカチューシャ
幼顔な彼女の大きな瞳は、ぱちくりと可愛らしく輝いている
しかし、彼女は一向に私の手を取ろうとしない
もしやこの手の意味を理解していないのだろうか？
いや、初対面だから緊張しているだけだろう
しばし悶々と悩んでいると、ようやく彼女が私の手を取った
ス「えっと、初めまして！私、スカイって言います！」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
栗狐(プロフ) - フォローありがとー(*´-｀*)ゞございましたです(*^-^*)いまからフォローしてきます(ﾟ∀ﾟ*)(*ﾟ∀ﾟ) (2018年7月16日 13時) (
レス) id: d357ac031b (このIDを非表示/違反報告)
笹乃葉(プロフ) - 栗狐さん» うわぁぁぁぁぁぁありがとうございます！！！！失礼ですがフォローさせていただきました！！！楽しみにしてます！！！！！ (2018年7月16日 13時) (レス) id: f7209ee17f (このIDを非表示/違反報告)
栗狐(プロフ) - 大丈夫ですよー(´▽｀)気に入っていただけてよかったです！これからもちょこちょこ投稿するのでよろしくお願いいたします(っ´▽｀)っ (2018年7月16日 13時) (レス) id: d357ac031b (このIDを非表示/違反報告)
笹乃葉(プロフ) - 栗狐さん» 昨日疲れてそのまま寝てしまったので今見ました！！素晴らしすぎか……！？皆かっこよすぎですかもうありがとうございます！！！！！URLこっちに貼って大丈夫だったりしますでしょうか！？ (2018年7月16日 13時) (レス) id: 00d128c491 (このIDを非表示/違反報告)
栗狐(プロフ) - そのあとも制服姿等、学パロイラストも混ぜていきたいと思います！(*^-^*)よろしくお願いいたします(ﾟ∀ﾟ*)(*ﾟ∀ﾟ) (2018年7月16日 8時) (レス) id: d357ac031b (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：笹乃葉 | 作成日時：2016年3月26日 17時
