４９話 ページ9
レイside
シンプルな部屋に広がる、苦みを含んだお茶の香り
レイは少しだけ鼻先に神経を集中させた
ああ、確かこれは……何かの豆をすり潰してできたお茶だ
眠気を取るのに丁度いいと、家族の何人かが飲んでいた記憶がある
カチャ、とテーブルにそのお茶が置かれる
俺は湯気の立ち上るカップを手に取り、一言礼を言ってからそれを口にした
――――――苦い
俺は正面に座る彼女に目を向けた
淡い青色の髪にレモン色の瞳
歌っていた少女スカイだ
あの後、とりあえず彼女の話を聞くためにここへ通されたが……
レ「……」
ス「……」
沈黙が重い
やっぱり俺から声をかけるべきなのか
覚悟を決めスカイに向き直る
レ「あの……さっきのアレって…」
ス「ごめんなさい！」
レ「……え？」
なぜ俺が謝られているのか
本来謝るべきは俺じゃないのか
レ「い、いえ…こちらこそすみませ…」
ス「あの、ちが、えと……私、人間じゃないんです！」
レ「……」
さっき見たばかりです…
それでも気になった俺は、彼女に直接聞いてみることにした
彼女は少し迷っていたが、やがてぽつりと語りだした
ス「私は……天界より神様のご使命を受けた天使です。この村には、神への信仰が行われているかどうか視察にきています」
俺はなんとなくだが納得した
正体を知ってしまったこともある。しかし、彼女の雰囲気がどこか人間離れしている気がしていたからだ
ス「お願いします！この事は誰にも言わないでください！もし子供達や村の人……あの人に知られてしまったら私はもう、ここに留まることができません」
机が揺れ、飛び散ったお茶がスカイの服にかかる
それすら彼女は気に留めない。意思のこもった強い目をしていた
レ「なんでばれたら駄目なんだ？別にあんたが天使だからって、ここの人は酷い事をしないと思うけどな」
俺の問いにスカイは悲しそうな顔で俯いた
ス「駄目なんです……神様がきつく仰っていました。それに、私は天使の禁忌を一つ破ってしまった」
レ「禁忌？」
再度問う俺に微妙な顔をしながらも、律儀に答えてくれた
―――それは、嬉しいことなのか
悲しいことなのか
彼女が犯した禁忌
それは―――――――……
―――――人間に恋をしたこと
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栗狐(プロフ) - フォローありがとー(*´-｀*)ゞございましたです(*^-^*)いまからフォローしてきます(ﾟ∀ﾟ*)(*ﾟ∀ﾟ) (2018年7月16日 13時) (
レス) id: d357ac031b (このIDを非表示/違反報告)
笹乃葉(プロフ) - 栗狐さん» うわぁぁぁぁぁぁありがとうございます！！！！失礼ですがフォローさせていただきました！！！楽しみにしてます！！！！！ (2018年7月16日 13時) (レス) id: f7209ee17f (このIDを非表示/違反報告)
栗狐(プロフ) - 大丈夫ですよー(´▽｀)気に入っていただけてよかったです！これからもちょこちょこ投稿するのでよろしくお願いいたします(っ´▽｀)っ (2018年7月16日 13時) (レス) id: d357ac031b (このIDを非表示/違反報告)
笹乃葉(プロフ) - 栗狐さん» 昨日疲れてそのまま寝てしまったので今見ました！！素晴らしすぎか……！？皆かっこよすぎですかもうありがとうございます！！！！！URLこっちに貼って大丈夫だったりしますでしょうか！？ (2018年7月16日 13時) (レス) id: 00d128c491 (このIDを非表示/違反報告)
栗狐(プロフ) - そのあとも制服姿等、学パロイラストも混ぜていきたいと思います！(*^-^*)よろしくお願いいたします(ﾟ∀ﾟ*)(*ﾟ∀ﾟ) (2018年7月16日 8時) (レス) id: d357ac031b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：笹乃葉 | 作成日時：2016年3月26日 17時
