50話 ページ10
フ「Aー、いないのか?」
ドアを叩く音とファルさんの声で目が覚めた
いつの間にか眠っていたらしい
黙っているのも失礼なので慌てて返事をした
貴「は、はい!なんですか」
フ「あ、良かった。どっかいったんじゃないかと思ったよ。でさ、ミキエル達が夕食作ってくれたみたいだから、呼びにきたんだけど……」
貴「そうだったんですか!解りました。すみませんが、ちょっと待っててください。すぐに髪整えますから…」
ファルさんの了承を受け、部屋にあった櫛で髪をとかす
泊まりにきたところでの皆との食事――――――
それは旅の間中、何回も経験している。しかしそれでも、このわくわくはおさまる気配を見せない
どんな料理が出るだろう?
どんなことを話すだろう?
そんな期待に胸を躍らせ、私は櫛を置いた
私、レイ、コウがファルさんに案内された食堂は、活気に満ち溢れていた
――――というより
「お腹すいたー!」
「ご飯!ご飯!」
「うああああああああああああ!」
「スカイお姉ちゃん、泣いてる子がいる!」
ほとんどが白で統一された清潔感のある広い食堂
そこには十数人の子供達が集まっていた
パッと見は幼児ばかりだが、中には小さい子の面倒を見る少し大きめの子もいた
……一言で表すなら、騒がしい
幼児が多いからある程度は仕方ないのだが、それにしてもうるさい
ぼんやり立ちすくんでいると、一人の少女が私達に気付いて駆け寄ってきた
「昼間来てくれたお姉ちゃん?スカイお姉ちゃんが言ってたよ!お姉ちゃん達は、あっちの席に座るんだって」
たどたどしい口調で喋りながら、少女は近くの席を指差した
しっかりした子だ、と感心しているとファルさんがしゃがみこんでその子の頭を撫でる
フ「わざわざありがとう。あたし達はもう大丈夫だから、早くあの子達のところに行ってあげな」
「うん、わかった!私ね、あの子達のお姉さんなんだよ!だから行ってあげるんだよ!」
花が咲いたような満面の笑みで、誇らしげに少女は去って行った
忙しそうに、楽しそうに小さい子の世話をしている
それを見届け、自分達の席についた
元来、小さい子が苦手な私ではあったが……今だけは、とても可愛らしく見えた
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栗狐(プロフ) - フォローありがとー(*´-`*)ゞございましたです(*^-^*)いまからフォローしてきます(゚∀゚*)(*゚∀゚) (2018年7月16日 13時) (レス) id: d357ac031b (このIDを非表示/違反報告)
笹乃葉(プロフ) - 栗狐さん» うわぁぁぁぁぁぁありがとうございます!!!!失礼ですがフォローさせていただきました!!!楽しみにしてます!!!!! (2018年7月16日 13時) (レス) id: f7209ee17f (このIDを非表示/違反報告)
栗狐(プロフ) - 大丈夫ですよー(´▽`)気に入っていただけてよかったです!これからもちょこちょこ投稿するのでよろしくお願いいたします(っ´▽`)っ (2018年7月16日 13時) (レス) id: d357ac031b (このIDを非表示/違反報告)
笹乃葉(プロフ) - 栗狐さん» 昨日疲れてそのまま寝てしまったので今見ました!!素晴らしすぎか……!?皆かっこよすぎですかもうありがとうございます!!!!!URLこっちに貼って大丈夫だったりしますでしょうか!? (2018年7月16日 13時) (レス) id: 00d128c491 (このIDを非表示/違反報告)
栗狐(プロフ) - そのあとも制服姿等、学パロイラストも混ぜていきたいと思います!(*^-^*)よろしくお願いいたします(゚∀゚*)(*゚∀゚) (2018年7月16日 8時) (レス) id: d357ac031b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:笹乃葉 | 作成日時:2016年3月26日 17時