夏祭り�� ページ6
貴「朝ご飯はフレンチトーストがいいです……」
ま「一昨日食べたでしょ！」
そ「ほら起きろ。着いたぞ」
定番のボケを言うと定番のツッコミで返してくれる白髪と、マイペースに起こしてくれる黒髪さん
……起き上がってから気づいた。私は黒髪さんの膝の上で寝ていたのか
貴「なんで膝枕！？」
そ「えー、したかったから」
貴「意味わからんわい！よく白髪が許したな」
ま「主様がやりたいって言うならボクは……別に止めない、けど」
目線を斜め下に向ける白髪。女の子座りでやるなよ、真冬の時にしたら軒並み男子が死ぬぞ
見習った方がいい女子力に感心していると、なぜかギッと睨まれた。ついでに黒髪さんがドヤ顔になっている。楽しそうだなお前ら
よくわからんけど私を巻き込んで二人の世界に入らないで欲しい。てかそれよりも！
貴「そうだ祭りだ！着いたの！？どこ！？」
そ「急に立ち上がるとまた倒れるぞー、目の前だよ」
その言葉が耳に届くか届かないかで、私の目は目の前の光景に釘付けになっていた
薄暗がりの神社に、様々な光が舞い踊っていた
赤提灯がぶら下がり、石畳の地面を照らす。賑わう人々の声に祭囃子が拍車をかけ、何かが焦げる香ばしい匂いが私の興味を掻き立てた
貴「焼き鳥、イカ焼き、たこ焼き！焼きそば、お好み焼き、りんご飴！ねぇねぇねぇ黒髪さん財布！」
そ「はい、落ち着いて。あと、もうちょっと遠回しな言い方になろうなー」
ま「主様を財布扱いとはいい度胸だな……？」
後ろからとんでもねぇオーラを感じる。野生の勘で言うなら森のくまさん(物理)みたいな圧がある
貴「ごめんなさいお金ください！奢ってください！」
そ「どストレートなの変わってないねぇ。この子は義務教育で何を学んできたんだろう」
ま「ボクが先生なら匙投げますよ」
貴「評価酷すぎんか？？？」
そ「まぁ屋台楽しむために来たしいいんだけど、絶対1人で行動しないこと。何か買うにしても俺かまふをつけること
いいね？」
貴「了解であります、隊長！どんな荒くれ者が来ようと一撃で仕留めてみせます！」
ま「そっちじゃない！」
白髪が叫び、黒髪さんが呆れたように額に手を当てる。だって2人とも強いけど明らか戦い方人間じゃないし、こんなとこで魔法とか無理でしょ……
それを伝えたら「お前も大概だ」と言われた。実に心外だ
ーーーーーー
時系列なのですが、2章の最初あたりをイメージしてます。大体(小声)
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作者名：笹乃葉 | 作成日時：2022年8月25日 9時
