最 後 の 願 い 。【童磨】

弍 ページ2

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「 やぁ、こんばんは 」





宣言通りに、童磨はあの日を境に
毎日、私の元に来るようになった.





今日で1週間が経つ.





『 また来たのね 』


「 Aちゃんに会いに来てあげてるのに 」



『 別に頼んでないけど 』


「 酷いなぁ 」








ヘラヘラ笑いながら隣に座る.










こんな光景、傍から見たら異様だろう.










人間と鬼＿＿上弦の鬼が

隣並んでお喋りをしているのだから.















おまけに約束も交わした.





私が死ぬ時までの3つの約束.










これは童磨が私を食べるためであり、

私が童磨に喰われるためのもの.










その1:
鬼殺隊の人間に害を及ばさないこと.
又、あまりヒトを喰わないこと.





その2:
この状況を他の人には話さないこと.





その3:
私が死ぬ時には海に連れ出すこと.










その2 は私向けだけど.



もちろん、話すつもりもないけどね.










鬼と約束を交わすのも異様だ.


だいぶ歪んでいると思うよ.









「 そう言えば、
Aちゃんはどうして海の前で死にたいの？ 」





『 ………単純に海が好きだからかな. 』





「 へぇ.
その時は海の前でバラバラにして食べてあげるね.
好きな物を見ながら死ねるなんて幸せだねぇ. 」



『 はは、それはご丁寧にどうも 』










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