最 後 の 願 い 。【童磨】

参 ページ3

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『 そう言えば、ひとつ疑問なだけど. 』


「 何だい？ 」



『 童磨と私がこうやって関わっていること、鬼舞辻無惨は把握してないの？ 』





鬼舞辻無惨の存在は知っている.


まぁ、鬼殺隊に居たなら当然か.










鬼舞辻無惨に最も近い鬼である上弦の鬼.



童磨は上弦の弐だから、上位にいるはず.



そんな鬼が人間と関わるなんて、黙って見ているとは到底思えない.





「 もちろん、把握してるよ 」



『 は？ 』



「 最上級の餌が出来たって報告しておいたんだ.

だって元鬼殺隊だし、君めちゃくちゃ可愛いからこれまで食べてきた人間よりも美味しそうだしね！ 」





へぇ…



そんな都合のいい話、あるのか.


鬼舞辻無惨、よく分からない奴だな.










まぁ…恐らく、私が童磨に害を及ぼすことはないから許可したんだろう.



うん、そういう事にしておこう.










鬼殺隊を引退した今、日輪刀は持ってない.


持っていたとしても呼吸は直ぐに乱れて体力の消耗が激しい.





いや、今の状態で呼吸をつかえば即死するだろう.












「 さて、今日はどんなお話にしようか 」


『 じゃあ、童磨が今までに滅茶苦茶怖い思いしたこと 』



「 え、俺鬼だから怖い思いしたことないんだよね 」


『 つまんないの 』





相変わらずヘラヘラと笑っている.










童磨の話は面白い.


ここに来る度に色々な話をしてくれる.


それが本当か嘘の話なのかは分からない.










けれど、





彼の話を聞くのが密かに楽しみだということは



絶対に秘密＿＿＿＿.









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