*** ページ9
・
4月9日
もう嫌だ。誰も信じられないし信じたくない。私に優しくしてくれる人なんていないんだ。消えてしまいたい。
4月14日
不思議な人に会った。私を引き止めて、なのに何を言うでもなくて....優しかった。私、もう少し生きてても良いのかな。でもいつか死んだらあの海に骨を撒いてほしいな、とか書いてみる。
5月7日
突拍子もないこと言ったのに、友達にもなってくれた。志麻くん、って言うんだって。珍しい名前。確かにアドレスに入ってたけど、名前だと思ってなかった。
6月22日
あの日から少し気持ちに余裕が出来た気がする。....それまでが追い込まれすぎてたのかもしれないけど。でも、頼れる人が居るってだけでこんなに気楽だなんて知らなかった
8月15日
予定が合わなくて会うのは久々だったけどそんな気がしなかった。話してるとあっという間で暑いのも気にならなかったし
12月13日
志麻くんからクリスマスにデートに誘われちゃった。期待したらあとから辛いかな....。
12月24日
まさか本当に告白されるなんて。嬉しすぎてまだ夢みたい、でもほっぺたは痛い
1月25日
二人で遠出して星を見に行った。吸い込まれそうなくらい綺麗だったな
11月17日
もうクリスマスの予定聞かれた。当然空けてあるよって言った時の志麻くん、照れてて可愛かった
12月24日
プロポーズされちゃった。まだ実感が無い。良いのかな?幸せ過ぎて怖いくらい!
1月9日
市役所で婚姻届を出してきた。今日から私も月崎。なんだか擽ったくて不思議な感じ
8月27日
志麻くんに赤ちゃんの事を話した。泣きながら喜んでくれて、びっくりしたけど嬉しかったな
9月13日
正式に病院で妊娠したって確認出来た。志麻くんまた泣きそうになってた。今こんななら産まれる時どうなっちゃうんだろう?
9月27日
悪阻が酷過ぎて八つ当たりしちゃったのに、大丈夫って言って話を聞いてくれて....出会った日から変わらない。この人で良かったな、本当に
12月20日
今年のクリスマスはデートしないって。私を気遣ってくれて、最近子育ての勉強もしてくれてるし、良いお父さんになりそうだな〜志麻くんも。名前もそろそろ決まるかな
1月22日
久々にあの砂浜に行った。3人で来れたらいいねって話した。私自身、思い出が増える度にあの場所が好きになるし、きっとまだ好きになるんだろうな。....志麻くんに似合う麦わら帽子、見つかるかな?
3月26日
いよいよ予定日が近付いてきた。無事に産まれてきてくれますように。
・
44人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:作者一同 | 作成日時:2019年10月5日 5時