甘ったれマンネ58 (ページ43)

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58-43サセンside ページ43

『捕まえないって....言って....っ.....』

AMG「うん.....捕まえないよ^^」

MG「おい.....なんてこと言ってんの...」

SF「殺"人"未遂だぞ！！常識で物考えろ！！クソガキ！」

『うるさああああい！！.....っ.....』

握力を増して握る左手からは血が流れ...自傷痕だらけな右手でジュンは"犯人"を庇ってる...。

私でさえ意味がわからない....。

こんな行動にでたジュンが....。

『僕のぉ.....っ.....ぼくのぉ...ふぁんを...取らないでぇ....っ....っ....』

SF「ペンっていうのはなぁ！」

『ぼぉくのぉ...ファンがぁ....悪いことしたらぁっ...僕謝るからぁ...っ....ひょんたちには悪い事しないからぁっ....っ.....っ』

SF「..............」
SP「............,,」
MG「.............」

BK「それでも....ダメだ。俺は許さない....」

CY「ベク.....」

『僕は痛くないからぁ....！....僕はぁ...！っ...っ.....』

BK「..........ジュンちゃん...」

『ぼくもう....時間がないんだぁ....っ....だからぁ....っ....捕まえちゃダメなんだぁっ...！....僕がちゃんと見張っとくからぁ！！....っ....』

{.............}

私の為にジュンが泣いてる....

たかがサセン１人を..."常識"しかわからない人間相手に....

血を流してまで庇い理解を促そうと....。

あぁ.....私全部ジュンのせいにしてきたんだ...

今までずっと.....

ジュンが泣くから
ジュンが悔しいから
ジュンが愛を知らないから
ジュンが笑うから

ジュンの為に私がしてきたことじゃなかったんだ....

私の為に...私達の為に、ジュンがしてきたことだった....。

初めて感じたよ....

こんな私....愛されてたって...必要とされてたんだって...。

{ごめんなさい.......ごめんなさあいっ！}

『謝らなくていい...僕怒ってない...ね...ほら...ねぇ^^』

{ぅぁっ.....ああっ.....うぅっ.....}

『退いて....』

BK「いやだ.....」

『退けよぉ！....ハオラン、おいで...ほら...キレイキレイしないと...だから...。綺麗綺麗して...』

BK「ジュン！！！」

『...........。おいでぇ.....おいでぇ....』

腰の抜けた私をバスルームへ引きずり、洗面台で必死に私についた血を洗い流すジュン。

落ちない落ちない...と...自分の手から流れてることにも気づかないジュン。