秋桜51 ページ21
入院生活最終日。
三日もここでじっとしてれば風邪も治ったようで僕は読書に没頭していた。
明日には病院を退院できる。
はれて自由の身になれると嬉しさ半分、山積みとなった書類を片付けなきゃなーと憂鬱半分。
1日で終わる量ならいいけど。
小さく息を吐くと看護婦が僕の元を訪れた。
どうやらお願い事があるようだ。
恭葉「話の内容による」
「は、はい……実は問題児がおりまして……」
問題児……？
「他の患者を怖がらせたり、怪しい人を入れたり、うちの看護師をそそのかしたり……」
……つまり。
恭葉「……そいつを見張れとでも言いたいの？」
声を低くして言えば看護婦は
「滅相もございません」と青ざめながら慌てる。
「た、ただその問題児と相部屋になって下さらないかと」
ふぅん……
恭葉「別に構わないよ」
読書の邪魔さえしなければね。
「ありがとうございます！！た、只今お連れしてきます！！」
ぺこっと頭を下げる看護婦はそそくさと退散した。
・・・
ガラ、と開くスライドドア。
きっと問題児が来たのだろう。
そちらを見れば沢田綱吉がいた。
あぁ…なんだ沢田綱吉か。
恭葉「やあ」
ツ「っ、ヒバリさん！！
うそーーーー！！？え！？なんで病院に！！」
恭葉「風邪をこじらせてね。
まさか問題児が君だとは思わなかったよ、沢田綱吉」
ツ「んな！！？(も、問題児って何！？)」
恭葉「それより隣のベッドに座れば？使ってないから」
沢田綱吉から本へと視線をそらす。
ペラ…
ペラ……
ページをめくる音が無音の部屋内に響き渡った。
ツ「あ、あの！！」
無音に耐えられなくなったのか沢田綱吉が声をかけてくる。
恭葉「何？」
視線は本に向けたまま声のみ出せば沢田綱吉はモゴモゴ喋りになる。
……はぁ。
恭葉「言いたい事があるならハッキリ言って」
ツ「ひっ！は、はい！！
あ、あの時はありがとうございました！！」
……あの時？
雲『体育祭の時じゃない？』
あぁ…その時ね。
恭葉「別に…僕の目の前で倒れた君を運んだだけだから」
ツ「それでも！！そのお、お礼が言いたくて…」
……へぇ。
恭葉「君って義理深いんだね」
ツ「え！！あ、いや…」
ｼﾞｵ『流石オレの来孫だな』
なんでそうなるの？
ふあっと欠伸をした僕は本に栞を挟みベッドに沈む。
恭葉「僕少し寝るから静かにしてね。
ちなみに葉が落ちる音でも目を覚ます時があるから」
それから僕は眠りについた。
- 金 運: ★☆☆☆☆
- 恋愛運: ★★★☆☆
- 健康運: ★★★★★
- 全体運: ★★★☆☆
ラッキーアイテム
革ベルト
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西 - この方角に福があるはずです
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恋歌 - 面白い!!!!!更新頑張って！！！ (2017年7月16日 9時) (
レス) id: f72f544e96 (このIDを非表示/違反報告)
鼠ちん(プロフ) - 待ってました！ジョットさんと雲雀さん、恭葉の三人(？)のトリオが好きです！もっと雲雀さんが恭葉にデレ... あ、いやナンデモナイデス (2017年3月20日 7時) (レス) id: f2bd6f6292 (このIDを非表示/違反報告)
ユウ - 更新、応援しています！ (2017年2月12日 11時) (レス) id: b678ce8ca7 (このIDを非表示/違反報告)
ユウ - 今日読み始めました。そしたら、おもしくて最後まで読んでしまいました！更新、頑張って下さい！ (2017年2月4日 16時) (レス) id: bc585550e9 (このIDを非表示/違反報告)
よる。(プロフ) - 続編おめでとうございます！いつも陰ながら作者様の作品を楽しませていただいています！無理しない程度に頑張ってください！応援してます!!ヽ(*´∀｀)ノ (2017年2月1日 0時) (レス) id: 01ec13c248 (このIDを非表示/違反報告)
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